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開催中・これからの展覧会

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葉山館 [ 企画展 ] 2024年4月20日 – 2024年6月30日

吉田克朗展ものに、風景に、世界に触れる

吉田克朗(よしだ・かつろう/1943–1999)は、1969年から物体を組み合わせた作品の制作を開始し、後に「もの派」と称される動向の先鞭をつけた作家のひとりです。その後、写真を用いた版画に加え、転写などの実験的な手法を試みながら絵画表現を模索し、粉末黒鉛を手指でこすりつけて有機的な形象を描く〈触〉シリーズにより注目を集め、55歳で逝去しました。本展は制作ノートなどの資料も多数紹介し吉田克朗の全貌に迫る、初めての回顧展です。
 
Image: 吉田克朗《Work "9"》1970年 当館蔵 ©The Estate of Katsuro Yoshida / Courtesy of Yumiko Chiba Associates


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葉山館 [ コレクション展 ] 2024年4月20日 – 2024年6月30日

斎藤義重という起点世界と交差する美術家たち

「吉田克朗展」にあわせ、吉田克朗(よしだ・かつろう/1943–1999)が多摩美術大学で師事した美術家の斎藤義重(さいとう・よししげ[ぎじゅう]/1904–2001)を取り上げます。斎藤の作品とともに、今井俊満(いまい・としみつ/1928–2002)、佐藤敬(さとう・けい/1906–1978)、堂本尚郎(どうもと・ひさお/1891–1975)など、1960年代に斎藤と交流し世界で活躍した美術家の代表作を展覧します。また優れた美術教師でもあった斎藤の活動を、当館が所蔵する斎藤義重アーカイブの資料から紹介し、斎藤を起点に若手作家が世界へと飛躍した背景をたどります。
 
Image: 斎藤義重《漁村》1956年 当館蔵

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鎌倉別館 [ 企画展 ] 2024年2月23日 – 2024年5月6日

小金沢健人×佐野繁次郎 ドローイング/シネマ

現代美術作家と当館所蔵作家から二人を特集し、一つの視点で読む展覧会。絵画から映像、立体まで多様な展開をみせる小金沢健人(こがねざわ・たけひと/1974– )と、独特の手描き文字と線画による装幀・挿画の仕事が油彩画と並び愛されている佐野繁次郎(さの・しげじろう/1900–1987)の仕事を紹介します。線でイメージを描き出す「ドローイング」は、カット/イラストレーションとどう異なるのか? イメージの連なりがもたらす動きの感覚とは? 美術家の手と眼が生む色・線・動きに着目し、平面表現の境界を探求します。
 
Image: 小金沢健人《ドローイング/シネマ(佐野繁次郎の素描に基づく変奏)》2023年 作家蔵

予  定

葉山館 [ 企画展 ] 2024年7月13日 – 2024年9月28日

石田尚志 絵と窓の間

画家/映像作家の石田尚志(いしだ・たかし/1972-)は、自らが描く絵画を撮影し続けて制作する映像作品によって評価を確立してきました。そこには、生成し変容し続ける絵画と、その場の光や闇による空間の質的変化、そして画家の思考の軌跡が残されています。2015年以来の大規模な個展となる本展では、初期の未発表作を含め、映像と立体を組み合わせたインスタレーションへ、そして再びカンヴァス絵画へと展開を見せる近年の作品を中心に石田尚志の仕事を概観します。
 
Image: 石田尚志《絵と窓の間》2018年 ©Ishida Takashi

予  定

葉山館 [ 企画展 ] 2024年9月29日 – 2025年3月31日

葉山館 施設改修

葉山館は、2024年9月末から2025年3月(予定)まで改修工事に伴い展示室での展覧会事業を休止します。庭園、美術図書室、レストラン、駐車場は、来館者の安全確保等のために閉鎖する日を除いて一部ご利用いただける期間があります。

なお、2024年12月14日より2025年3月2日まで、葉山館の展示室外で「栗林隆展」を実施予定です。
休館中のイベント、開館に関する更新情報や詳細はウェブサイトをご確認ください。

予  定

葉山館 [ 企画展 ] 2024年12月14日 – 2025年3月2日

栗林隆展

栗林隆(くりばやし・たかし/1968–)は、インドネシアと日本を拠点とし、「境界」をテーマにドローイングやインスタレーション、映像などの多様なメディアを使いながら国内外で作品を発表するアーティストです。本プロジェクトは、当館の改修工事の期間に通常展示の行われない空間を用いて、作家が美術館の「内外」をつなぐ新作インスタレーションを発表します。
 
Image: 栗林隆《Trees 2015》2015年 Photo: Takashi Kuribayashi


予  定

鎌倉別館 [ 企画展 ] 2024年5月18日 – 2024年7月28日

鎌倉別館40周年記念 てあて・まもり・のこす  神奈川県立近代美術館の保存修復

コレクションをよい状態で保存し次の世代へ伝えることは、美術館の大切な役割のひとつです。私たちは作品を守る環境を整え、ときに手当てをしながら、未来に残す最善の方法を模索しアップデートを重ねてきました。本展では「てあて」「まもり」「のこす」の3つの言葉を手がかりに、作品の修復過程や修復に使う道具、作品を守りつつ展示するための工夫など、普段は見られない美術館の取組みを紹介します。
 
Image: 修復作業イメージ(神奈川県立近代美術館) 撮影:佐藤克秋

予  定

鎌倉別館 [ 企画展 ] 2025年2月1日 – 2025年4月13日

岩竹理恵+片岡純也×コレクション重力と素材のための図鑑(仮題)

俵屋宗達(たわらや・そうたつ)作《狗子図》や《両界曼荼羅》など日本美術を中心に選定し、ユニットで活動する岩竹理恵+片岡純也(いわたけ・りえ、かたおか・じゅんや/共に1982-)の作品とあわせて展示することで、当館の所蔵作品に新たな光をあてる企画です。日常や自然の現象から着想を得たキネティック作品や、望遠鏡や顕微鏡の視覚を取り入れた絵画や版画作品をインスタレーションとして構成し、見立てや多視点といった、日本美術に見られる造形的な特色をユニークな手法で探究します。
 
Images: [左]岩竹理恵《Bodyscape》2024年 作家蔵/[左]俵屋宗達《狗子図》江戸時代 当館蔵

予  定

鎌倉別館 [ コレクション展 ] 2024年8月10日 – 2024年10月20日

ゴヤ版画展

鋭い眼差しで人間を描破し、近代画家の先覚者と称されるフランシスコ・デ・ゴヤ(1746–1828)。スペインの宮廷画家として活躍するに飽き足らず、自らの創意を求めて版画に着手したのは40代後半、聴覚を失ってからのことです。本展ではゴヤの四大版画集のうち『気まぐれ』と『戦争の惨禍』を前後期に分けて全点紹介します。また、日本におけるゴヤの受容に関して、当館が開館以来紹介してきたスペイン版画の展覧会を資料でたどります。
 
Image: フランシスコ・デ・ゴヤ 版画集『戦争の惨禍』より 44. 《私は見た》 当館蔵

予  定

鎌倉別館 [ コレクション展 ] 2024年11月2日 – 2025年1月19日

たいせつなもの I新収蔵作品展 2015~2019

当館の新収蔵作品を「たいせつなもの」と題するシリーズで紹介します。今回は2015年度から2019年度に収蔵された作品から、収蔵後未公開の油彩画、彫刻、版画など約70点を展覧します。新しくコレクションに加わった作品の多様性をお楽しみください。
 
Image: 岡本半三《トロノーエン(ブルターニュの教会)》1955年 当館蔵

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