20世紀彫刻の情熱エドゥアルド・チリーダ 神奈川県立近代美術館 鎌倉
スタジオにて、1997年
photo © Jesus Uriartec
《異端の建築 Ⅲ》2000年
アラバスター、チリーダ=レク美術館蔵
photo © Jesus Uriartec
《空間の転調 Ⅱ》1963年
鉄、ヴィルヘルム・レームブルック美術館蔵
photo © Britta Lauer
《土 G-85》1985年
テラコッタ、チリーダ=レク美術館蔵
photo © Jesus Uriartec
  スペインが誇る20世紀彫刻の巨匠、エドゥアルド・チリーダ(1924-2002)の、国内初の本格的回顧展を開催いたします。
  バスク地方のビスケー湾に面したサン・セバスティアンに生まれたチリーダは78歳で他界するまで、鉄をはじめ石やテラコッタによる緊張感に満ちた力強い抽象彫刻を、ひたむきな情熱をもって創作し続けました。
  チリーダは、スペインをはじめとする欧米の各地に設置された屋外彫刻によって知られています。彼の作品はしばしば規模も大きく、素材の特性を強調するものですが、周囲の環境と対峙するのではなく、環境と対話するという性格を宿しています。作品は物のかたまりとして屹立し、周囲の空間や内側にとりこまれた空間も作品と同等の比重で扱われており、対話するという性質をそこに見出すことができるでしょう。そこには雄大さや抱擁感、時にほのかなユーモアさえ漂っています。それらは自然や環境への深い思索と敬虔な姿勢に裏付けられた作品群といえるでしょう。
  チリーダの作品はその規模の大きさゆえ、これまで日本ではまとまった形では紹介されていませんでしたが、今回の展覧会は彫刻家の故郷サン・セバスティアン近郊にあるチリーダ=レク美術館の全面的な協力により、鉄やスティールなどによる彫刻、テラコッタによる〈土〉のシリーズ、紙によるレリーフ彫刻ともいうべき〈重力〉のシリーズ、そして版画など、約80点の作品群によってこの彫刻家の多面的な姿を紹介しようとするものです。
   
   
学芸員によるギャラリートーク
日時:7月8日[土曜] 午後3時から
申込み不要(当日、第1展示室内にお集まりください)
 
ワークショップ「あなたのルッラをつくろう」
チリーダ展に出品されている代表作《ルッラ》シリーズを観賞しながら、あなた自身の《ルッラ》作品を粘土で制作するワークショップです。
日時 2006年7月16日[日曜]10:30~16:00
会場 神奈川県立近代美術館 鎌倉
講師 多和圭三(彫刻家)
対象 10歳以上の方 要申込み(定員:先着14名)
参加費 300円(材料費・保険料として)
※ 展覧会の観覧券は別途購入願います
(高校生以下と障害者の方の観覧料は無料です)。
持ち物 昼食をお持ちください。
申込み方法 氏名・住所・年齢・電話番号・ファックス番号を明記の上、ファックスでご応募ください。
 


林道郎氏によるギャラリートーク
日時:7月27日[木曜] 午後2時から
申込み不要(当日、第1展示室内にお集まりください)

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