このホームページは多くの方に利用していただくため、スタイルシートを使用し、アクセシビリティに配慮した構造になっています。
お客様が使用されているブラウザはスタイルシート非対応のブラウザのため、表示結果が異なっておりますが、情報そのものは問題なくご利用いただけます。

1950年代の日本美術―戦後の出発点 会期は2017年1月28日(土曜)から3月26日(日曜)まで 展覧会詳細へ

Adobe Reader のダウンロード

PDFファイルをご覧になるためにはAdobeReaderが必要です。

コレクション展3 反映の宇宙 特集:上田薫

休館日

月曜日(3月20日は開館)

開館時間

午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)

観覧料

一般1,200円(団体1,100円)
20歳未満・学生1,050円(団体950円)
65歳以上600円
高校生100円

※( )内は20名以上の団体料金です。
※中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料です。
その他の割引につきましてはお問い合わせください。
※上記観覧料で「コレクション展3: 反映の宇宙」(第1展示室)もご覧いただけます。
※ファミリー・コミュニケーションの日: 毎月第1日曜日(今回は2月5日、3月5日)は、18歳未満のお子様連れのご家族は、割引料金(65歳以上の方を除く)でご観覧いただけます。

主催

神奈川県立近代美術館

協力

県立美術館・博物館の割引

県立の美術館・博物館の有料観覧券の半券利用で、観覧料が割引になります。(観覧日から6ヶ月以内。半券は回収させていただきます。) 一部の展示を除き、65歳以上券、高校生券の割引適用はありません。その他の割引は各施設にお問い合わせください。詳しくは神奈川県のウェブサイト(別ウィンドウが開きます)をご覧ください。

  • 近代美術館 葉山(Tel.046-875-2800)
  • 近代美術館 鎌倉別館(Tel.0467-22-5000)
  • 金沢文庫(Tel.045-701-9069)
  • 歴史博物館(Tel.045-201-0926)
  • 生命の星・地球博物館(Tel.0465-21-1515)

割引のご案内

葉山館企画展の有料観覧券(65歳以上券、高校生券を除く)の半券をご提示いただきますと、同展会期中に限り、下記の施設に割引料金でご入館いただけます。

葉山しおさい公園(Tel.046-876-1140)
山口蓬春記念館(Tel.046-875-6094)

毛利武士郎《手の中の眼》
1955年 当館蔵

展覧会概要

 戦後5年を経た1950(昭和25)年から1960年に至るまでの10年間は、社会や政治における急激な変化の時代であると同時に、美術の新しい局面が次々に拓かれた重要な時代でもありました。銅版画〈初年兵哀歌〉シリーズで知られる浜田知明や、不条理な社会事件を絵画で追及した山下菊二、ジャンルを超えて自由な表現を求めた「実験工房」、関西を拠点に先鋭的な活動を行った「具体美術協会」の活動もこの時期に始まりました。神奈川県立近代美術館が日本初の公立の近代美術館として開館したのも1951年でした。
 本展では、多様化していく表現形式や、復興とともに変化を遂げる社会と美術の関わりを、半具象やアンフォルメルなど、この時期に特徴的な絵画表現の展開とともに再検証します。絵画、彫刻、版画に加え、具体美術協会の記録映像(1957, 58年/大阪新美術館建設準備室蔵)、実験工房「オートスライド」(1953年/個人蔵)、映画『銀輪』(1956年/東京国立近代美術館フィルムセンター蔵)など貴重な映像を含む約100点を展示し、戦後の傷のまだいえぬ中にあって、新たな芸術を生み出そうとした1950年代の美術家たちの動向を、現代に生きる我々の眼で見つめ直します。

PDF出品作品一覧(PDF/933KB)

 
かなチャンTV神奈川県のサイト「かなチャンTV」とYouTubeで、展覧会紹介の動画がご覧いただけます。(同一内容です)

かなチャンTV
YouTube

村井正誠《天使とトビア》
1950-1951年 当館蔵

第1章 新しい絵画精神のために

戦前から戦後にかけて、独自の画風を追求しながら、作品に新しい時代の息吹を吹き込もうとした画家たちがいました。岡本太郎、海老原喜之助、村井正誠、山口長男、朝井閑右衛門といった、戦前から評価を得て活躍していた画家たちが、敗戦による失意と、復興による希望とを抱え、どのように再スタートを切ったのかを探ります。具象、半具象、抽象などさまざまな作風からは、それぞれの作家の新しいリアリティの追求を見て取ることができます。

「今日の新人 1955年」展ポスター
1955年 当館蔵

第2章 「鎌倉近代美術館」の誕生

1951年、日本の公立の美術館として初めてその名に「近代」を掲げ、神奈川県立近代美術館は開館しました。以後、戦中戦後の文化活動の中断と、その文化的空白を埋めるかのように、活発な活動を展開することとなります。第2章では、神奈川県立近代美術館賞の受賞作品をはじめとする初期の収蔵作品に加え、ポスターやパンフレットなど、1950年代の活動の資料を紹介します。

金山康喜《静物(コーヒーポットのある静物)》
1954年 当館蔵

第3章 国際化と1950年代パリの日本人画家

戦時中、パリに滞在していたほとんどの日本人画家は帰国を余儀なくされました。1960年代になるとアメリカが新たな渡航先として存在感を示すことになりますが、1950年代はまだ絵画の本場としてパリに渡ることを希望する若者が多かったのです。第3章では、清潔感溢れる純粋な静物画を描いた金山康喜、パリ在住の画家たちと交流しながら独自の道を進んだ菅井汲や田淵安一、野見山暁治、末松正樹らの作品を通じ、同時代の日本とは異なった制作と交流に注目します。

白髪一雄《超現代三番叟》 舞台を使用する具体美術
1957年 大阪新美術館建設準備室

第4章 新人の登場―「実験工房」と「具体」を中心に

1950年代に登場した新人たち、特に「実験工房」と「具体」の活動に焦点をあてます。「実験工房」は東京、「具体(具体美術協会)」は関西を拠点に、美術の新しい局面を切り拓く活動を展開しました。実験工房の携わったオートスライド作品や映画『銀輪』、「具体」メンバーによる「舞台を使用する具体美術」の映像を上映します。さらに、日本におけるアンフォルメル旋風を象徴するジョルジュ・マチウの大作《豊臣秀吉》を、その制作風景の映像とともに紹介します。

山下菊二《あけぼの村物語》
1953年 東京国立近代美術館蔵

第5章 社会へのまなざし

敗戦を経て、社会が復興の歩みを進めるなか、〈初年兵哀歌〉シリーズを描いた浜田知明のように、戦争の悲惨な体験と向き合った美術家がいました。同じく一兵士として戦争に参加した山下菊二や池田龍雄らは、米ソの冷戦や、1950年に勃発した朝鮮戦争という社会状況の中、反戦と反権力、そして平和を訴える活動に身を投じていきました。第5章では、社会的事件を取材し制作された「ルポルタージュ絵画」の代表作といえる山下菊二の《あけぼの村物語》をはじめ、上野誠、イサム・ノグチ、中谷泰、朝倉摂ら、1950年代を通して一つの潮流となった、社会と向き合う美術家たちの作品を取り上げます。

構成:斎藤義重、撮影:大辻清司《APNのための構成》
1953年 当館蔵

池田龍雄《仮面》
1959年 横須賀美術館蔵

田中岑《女の一生》
1957年 当館蔵

北代省三《モビール・オブジェ(回転する面による構成)》
1953年 東京国立近代美術館蔵
撮影:三浦和人

映画『銀輪』(監督:松本俊夫、製作:新理研映画)
1956年 東京国立近代美術館フィルムセンター蔵

靉嘔《クレーンと人》1954年 横須賀美術館蔵

関連企画

▼申込不要のプログラム(どなたでも参加できます)
オープニング・イベント(記念講演会:池田龍雄氏、パフォーマンス:巻上公一氏) 【1月28日(土曜)】
壁画《女の一生》葉山移設記念イベント 【2月4日(土曜)】
学芸員によるギャラリー・トーク 【2月11日(土曜・祝日)・3月4日(土曜)】

▼参加申込が必要なプログラム(申込先着順受付)
「モビールをつくる」 【2月5日(日曜)】
「フォトグラムをつくる」 【2月12日(日曜)】
「土のねんどで描く」 【2月25日(土曜)】
「音とかたち 電子音楽を聴いて図形楽譜をかいてみよう」(檜垣智也氏) 【3月25日(土曜)】
→ 申込方法(問合せフォーム)

▼申込不要のプログラム(どなたでも参加できます)

オープニング・イベント

①記念講演会「私の50年代、そして友人たちのこと」(仮題)
日時:2017年1月28日(土曜) 午後1時30分~3時
講師:池田龍雄氏(アーティスト)
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 講堂
定員:70名(当日先着順)
*参加無料

②巻上公一氏(音楽家)によるパフォーマンス
日時:2017年1月28日(土曜) 午後4時~5時
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 展示室
makigami.com(外部サイト)へ
*参加無料(ただし「1950年代の日本美術」展の当日観覧券が必要です)

壁画《女の一生》葉山移設記念イベント

旧鎌倉館から葉山館に移設された田中岑の壁画《女の一生》について、記録映像上映(神奈川県サイト内「かなチャンTV」で動画をご覧いただけます)と修復担当学芸員の伊藤由美によるトークを行います。

日時:2月4日(土曜) 午後2時~3時
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 講堂
定員:70名(当日先着順)
*参加無料

学芸員によるギャラリー・トーク

2月11日(土曜・祝日)、3月4日(土曜)
各日午後2時~2時30分
*参加無料(ただし「1950年代の日本美術」展の当日観覧券が必要です)

▼参加申込が必要なプログラム(申込先着順受付)

*参加無料(ただし「1950年代の日本美術」展の当日観覧券が必要です)

PDFワークショップチラシ(PDF/256KB)

モビールをつくる

カラーアルミを使って微風で動き光り輝くモビールをつくるワークショップです。 美術館の周辺を散策してモチーフとなる形を探します。

日時:2月5日(日曜) 午後1時~4時
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 講堂
定員:15名(申込先着順)
対象:小学生以上(小学3年生以下は保護者同伴)

フォトグラムをつくる

美術館の周辺を散策して素材を集め、カメラを使わない方法で物の影を写し取る ワークショップです。

日時:2月12日(日曜) 午後1時~3時
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 講堂
定員:15名(申込先着順)
対象:小学生以上(小学3年生以下は保護者同伴)

土のねんどで描く

平面作品を土ねんどで再現し、作品に隠された厚みや奥行きをつかむワーク ショップです。

日時:2月25日(土曜) 午後1時~3時
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 講堂
定員:15名(申込先着順)
対象:小学生以上(小学3年生以下は保護者同伴)

音とかたち 電子音楽を聴いて図形楽譜をかいてみよう

楽器ができなくても大丈夫!五線譜や決まった音符を使わずに、音を形であらわした現代音楽の記譜法「図形楽譜」を使ってワークショップを行います。

日時:3月25日(土曜) 午後1時30分~3時30分
講師:檜垣智也氏(作曲家・アクースモニウム奏者)
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 講堂
定員:20名(申込先着順)
対象:小学生以上(小学3年生以下は保護者同伴)

▼ 申込方法

参加希望のイベント名、参加者全員の氏名、代表者の住所、電話番号、FAX番号、メールアドレスをご記入のうえ、FAX(葉山館:046-875-2968)、または神奈川県サイト内の「近代美術館への問合せ」フォームからお申し込みください。

「近代美術館への問合せ」フォーム

先生のための特別鑑賞の時間

第7回  (初めての方歓迎!)

展覧会の鑑賞と学芸員の解説が中心の内容です。授業で子どもたちの鑑賞の能力を引き出すために、まず先生自身がゆっくり鑑賞し、感じたことや思ったことを話し合い、鑑賞の視点をみつけてください。

日時 2017年3月4日(土曜) 午前10時~12時30分
内容 「1950年代の日本美術―戦後の出発点」展と、同時開催「コレクション展3 反映の宇宙 特集:上田薫」の鑑賞、担当学芸員による解説、鑑賞の授業案を話し合い、意見交換します。
対象 小学校・中学校・高等学校・特別支援学校・社会教育施設(公民館等)・教育委員会・学習支援を目的とする非営利団体等に所属し、現在教育活動に従事する方
申込方法 参加希望のイベント名(第7回先生のための特別鑑賞の時間)、氏名・所属(学校名など)、電話番号、FAX番号、メールアドレスをご記入のうえ、FAXまたは、神奈川県サイト内の「近代美術館への問合せ」フォームからお申し込みください。お申し込み確認後、美術館からご連絡いたします。
申込先 「第7回 先生のための特別鑑賞の時間」係
FAX:046-875-2968
※FAXの誤送信にご注意ください。

「近代美術館への問合せ」フォーム
申込締切 3月1日(水曜)

※参加は無料ですが、事前のお申し込みが必要です。
詳しい内容についてはお問い合わせください。

PDF「先生のための特別鑑賞の時間」申込みチラシ(PDF/144KB)

葉山館 過去の展覧会へ

JavaScriptを使用しています。JavaScriptをオフにしている方はブラウザのJavaScript設定を有効にしてご覧ください。

↑ページのTopへ