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松本竣介   まつもと しゅんすけ (1912-1948)

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橋(東京駅裏)

1941  油絵具、カンヴァス

45.5×61.0

ここに描かれている橋は、かつて東京駅の外堀に架かっていた八重洲橋といわれている。戦後、東京駅の開発に伴って堀は埋められ、今は残っていない。1925年に築造されたこの橋の設計には、土木技師であった実兄太田圓三から協力を頼まれた詩人木下杢太郎が関わっている。駅前広場につながる橋をモダンなデザインの電灯が照らしている。松本竣介が描く風景は、街であれ、建物であれ、橋であれ、多くが匿名で、たとえ場所が同定できたとしても、そのことはほとんど特別な意味をもたないといっていいだろう。この作品では、都会の真ん中であるにもかかわらず、橋には誰一人歩いていない。見る者は、いわばしんと静まり返った風景のなかに一人立たされる。こちらから向こう側へと画面を横切る橋をこれから渡って行くのだろうか。それとも向こうから誰かが歩いてくるのだろうか。見知らぬ、けれども、どこか見覚えのある景色のなかを時間がゆっくりと過ぎている。

凡例

■作品名

制作年 技法

寸法

[寸法の見方について]

洋画、日本画、写真の場合:寸法(縦・高さ)cm×寸法(横・幅)cm

彫刻、工芸の場合:寸法(縦・高さ)cm×寸法(横・幅)cm×寸法(厚み・奥行)cm

版画の場合(イメージ寸):寸法(縦・高さ)cm×寸法(横)cm

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