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開館記念 コレクションによる「もうひとつの現代展」


李禹煥《照応》 1992年
神奈川県立近代美術館蔵

神奈川県立近代美術館の3番目の施設となる葉山新館の開館を記念して「もうひとつの現代展」を開催いたします。      
神奈川県立近代美術館は、戦後まもない1951年に日本で初めての公立近代美術館として創設されました。開館当初は、コレクションをもたない美術館として出発しましたが、その後、数多くの展覧会を開き、同時代の美術につねに批評的な眼差しをそそいでくる中で、徐々に独自のコレクションを形成してきました。コレクションの性格と企画展との間には深い関連性が存在しているのです。    
本展は、50年にわたる神奈川県立近代美術館の活動の中で形成されてきたコレクションを今日の目から捉えなおし、新しい展示スペースの中でのそのあり方を探るとともに、20世紀後半の半世紀におよぶ現代美術の意味を再検証して、21世紀へのひとつの視座を提起しようとするものです。

展覧会は、敗戦後の文化的アイデンティティ崩壊の危機意識から生まれた新しい日本画の作家たち、戦中戦後の実存主義的な気分や社会への抵抗意識から生まれたさまざまな表現、さらには実験的な前衛精神をいちはやく掲げた人々などを出発点としています。
つぎに来るのは戦後のあたらしい国際交流のなかで,ヨーロッパやアメリカに雄飛し、いわばコスモポリタンの視点から、普遍的な造形の課題に取り組もうとした人々であり、また、逆に、そうした西欧的基準によるグローバリズムにあえて背を向けて、濃密な情念、土着的な文化伝統にこだわりをもちつづけた作家たちです。
そして最後に来るのは、そうした軌跡の後に現われてくる現代の展望、身体と精神性、国際性と地域性、芸術とサイエンスなど両極間における往還そのものを生きて、フォーマリスティックなモダニズムの彼方への探求に対応しようとする作家たちです。 

神奈川県立近代美術館は、変貌する現代社会にするどく対応する美術館活動を展開すると同時に、創造の現場と密接につながって、アーティストの人々とともに生きてきました。そのコレクションは、概念によって組み立てられた歴史よりももっと起伏に富んだ、生きた美術の変貌を映し出しています。    
神奈川県立近代美術館所蔵の約170点の作品で構成された本展によって、新しい美術館の門出を記念し、あわせて現代日本美術の概略をたどり、将来への照射となる問題提起を行ないたいと考えます。 

開館時間 午前9時30分~午後5時
(ただし入館は午後4時30分まで)      
10月11日の開館当日は、展覧会会場への入場は、 午前10時30分からとなります。
休館日 月曜日(祝日の場合は開館)、
11月25日、12月24日、1月13日
年末年始(12月29日~1月3日)
入場料 一般800円(700円)
20歳未満・学生650円(550円)
65歳以上400円
( )内は20名以上の団体料金です。
高校生以下の方、障害者の方は無料です。
会場 神奈川県立近代美術館 葉山
主催 神奈川県立近代美術館

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