世界の美術館 未来への架け橋 25のミュージアム建築
フランク・O.ゲーリー
「グッゲンハイム美術館、ビルバオ」
©FMGB Guggenheim Bilbao Museoa
photo: David Heald, All rights reserved
ダニエル・リベスキンド
「ユダヤ博物館、ベルリン」
©Jewish Museum Berlin
photo: Jens Ziehe,Berlin
現代を代表する25のミュージアム建築
21世紀がはじまりを迎えようとする10数年の間に、世界には次々に新しいミュージアムが開館しました。それらの建設には、過去の例をはるかに凌ぐ巨大な資金投入と設計の創意工夫が図られ、その建築自体が社会に対して大きな発信力を持つひとつの作品と言えるものでもあります。ロンドンのテート・モダンやビルバオのグッゲンハイム美術館、ベルリンのユダヤ博物館などにみられる個性的な形とコンセプト、都市や環境との新しい関係は、ミュージアム自身の持つ意味の変貌を予感させたものでした。
  本展は、現代の新しいミュージアム建築を、世紀の転換を目前にした政治や体制の変革、経済構造の変化、歴史の再検討など、激しく動く社会と価値観の変動を受けた文化現象の一つと捉え、多角的視点から、ミュージアム建築に対する新たな考察を加えることを意図しています。
  安藤忠雄、ダニエル・リベスキンド、ヘルツォーク&ド・ムーロン、レム・コールハース等、現代建築の先端を走る建築家による25のミュージアム建築を、実現したものプロジェクト案として未完に終わった挑戦的な設計なども含め、図面、素描、写真、模型など約300点で展示し、ミュージアム建築と社会の未来へ向けた関係を探ります。


ノーマン・フォスター:カレ・ダール、ニーム   リチャード・マイヤー:ゲティ・センター、ロスアンゼルス
オズヴァルド・マティアス・ウンガース:ハンブルグ現代美術館、ハンブルグ   ロバート・ヴェンチューリ、デニス・スコット・ブラウン:サンディエゴ現代美術館、ラ・ホヤ
ヴィットリオ・グレゴッティ、マヌエル・サルガド:ベレン文化センター、リスボン   アルヴァロ・シザ・ヴィエイラ:CGAC、ガリシア現代美術センター、サンティアゴ・デ・コンポステラ
マリオ・ボッタ:サンフランシスコ近代美術館、サンフランシスコ   レム・コールハース:ZKM、アート・アンド・メディアテクノロジー・センター(計画案)、カールスルーエ
リカルド・レゴレッタ:MARCO、モンテレー現代美術館、モンテレー   ダニエル・リベスキンド:ユダヤ博物館、ベルリン
アルド・ロッシ:ボネファンテン美術館、マーストリヒト   ピーター・ズントー:ブレゲンツ美術館、ブレゲンツ
フランク・O.ゲーリー:グッゲンハイム美術館、ビルバオ   ヨーゼフ・パウル・クライフス:シカゴ現代美術館、シカゴ
ホセ・ラファエル・モネオ:ストックホルム近代美術館、建築博物館、ストックホルム   ジャン・ヌーヴェル:カルティエ財団現代美術館、パリ
レンゾ・ピアノ:バイエラー財団美術館、リーエン   サンティアゴ・カラトラヴァ:ミルウォーキー美術館、ミルウォーキー
ジョルジョ・グラッシ:ノイエス・ムゼウム(計画案)、ベルリン   ジャック・ヘルツォーク、ピエール・ド・ムーロン:テート・モダン、ロンドン
ファン・ナヴァロ・バルデヴェク:アルタミラ洞窟壁画博物館、サンティヤーナ・デル・マル   安藤忠雄:フォートワース現代美術館、フォートワース
スティーブン・ホール:ベルビュー美術館、ベルビュー   ザハ・ハディド:シンシナティ現代美術センター、シンシナティ



同時開催 日本から未来へ Museums by Japanese Architects
主催 神奈川県立近代美術館
「日本から未来へ-Museums by Japanese Architects」
展実行委員会
共催 美術館連絡協議会
協力 青木淳建築設計事務所
坂茂建築設計
妹島和世+西沢立衛/SANAA
aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所
協賛 花王株式会社、株式会社エルコ・トートー
タキヤ株式会社、いわき建築設計事務所協会
株式会社佐藤総合計画、新日軽株式会社
株式会社イトーキ、株式会社大気社
ダイキン工業株式会社、富士通株式会社
株式会社モマ神奈川パートナーズ
現在進行形の4つの美術館建築
美術館建築は現在、美術そのもののあり方やそれを取り巻く状況の変化を反映しつつ、大きく変貌をとげています。本展覧会では、現代の日本を代表する優れた建築家たちの取り組みを、まさに現在進行形の4つの美術館を取り上げて紹介します。
  ホワイトキューブの取り扱いに独自の手法を見せる妹島和世+西沢立衛/SANAAの金沢21世紀美術館、円形の部屋によって新たな空間システムを探るヨコミゾマコトの新富弘美術館、土の壁を導入して空間に差異を生み出す青木淳の青森県立美術館、編みを構造に取り入れたり透明なスクリーンで美術館の境界を開放していこうとする坂茂のポンピドゥー・センターのメス分館。それぞれに強い個性を放ちつつ、美術と美術館と社会の新しい可能性を見せる作品が集います。
坂茂
ポンピドゥー・センター・メス、模型
妹島和世+西沢立衛/SANAA
金沢21世紀美術館、建設風景
ヨコミゾマコト
新富弘美術館、模型
青木淳
青森県立美術館(仮称)
模型

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