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休館日
月曜日(ただし3月22日は開館)
2月12日(金曜)、 3月23日(火曜)
開館時間
午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
観覧料
一般 700円(団体600円)
20歳未満・学生 550円(団体450円)
65歳以上(350円)
高校生(100円)
- 団体料金は20名様以上から適用されます。
- 中学生以下、障害者の方は無料です。
- 「ファミリー・コミュニケーションの日」
毎月第1日曜日(今回は2月7日、3月7日)は、18歳未満または高校生以下のお子様をお連れのご家族の方は、全員無料でご観覧いただけます。
主催
神奈川県立近代美術館
優待のご案内
鎌倉館の「松谷武判展」有料観覧券(65歳以上券をのぞく)をご提示いただきますと、同展会期中に限り、葉山館の展覧会に優待料金でご入場いただけます。

《接点 2009》 2009年
ビニル系接着剤によるレリーフ、鉛筆、
カンヴァス
作家蔵

《流動 88-C》 1988年
ビニル系接着剤によるレリーフ、鉛筆、和紙、
カンヴァス、合板
芦屋市立美術博物館蔵

《球体》1994年
ビニル系接着剤によるレリーフ、鉛筆、和紙、
カンヴァス
作家蔵

《流れ 小西邸 大阪 2001》 2001年
水、 石、 墨、 ロール紙、
音(フィリップ・ジュバー)
作家蔵
1960年、松谷武判(まつたに・たけさだ)は戦後間もなく開発されたビニル系接着剤を使い、物質そのものが形作る有機的なフォルムを取り入れたレリーフ状の作品を発表しデビューしました。画面の上に膨らんだり垂れたりしている官能的な形と質感は、新しい絵画の可能性を示すものとして高く評価され、画家吉原治良が率いた前衛グループ「グタイ」(具体美術協会:1954年兵庫県芦屋で結成)のメンバーとして制作を始めます。29歳でフランス政府給費留学生として渡仏、その後パリのアトリエを拠点に、一貫して
黒と白の世界を描き、活発な発表を続けてきました。黒鉛の鈍く深い光に覆われたモノクロームの作品世界は、私たちの「生」そのものに訴え、緊張感や存在感を感じさせずにはおきません。
今回の展示では新作約10点をはじめ、現在の作品につながる80年代後半以降のパリで制作された作品を紹介します。近年では、歴史的建造物の中でのインスタレーションや舞台美術とのコラボレーションなど表現の場を広げ、なお旺盛な制作活動をし
ている松谷武判の作品世界を、本展を通してぜひ体感して下さい。
松谷武判さんのこと 安藤忠雄(建築家)
松谷とは、1960 年代半ば、共通の友人に紹介され知り合った。
飾り気なく、素朴な松谷はどこか労働者の風貌で、ごつい体格に関西人らしい温かさがあり、分厚い眼鏡の奥の目は優しい。
松谷よりやや後輩の私にとって、パリを拠点とし、ヨーロッパ各地や故国日本で作品を発表し、今なお前進を続ける松谷の存在は、励みである。
私はパリで、時間を見つけては彼のシンプルなアトリエを訪問し、時に気に入った彼の作品をコレクションするのも楽しみだ。
いつも変わらず、素朴に生きる松谷が、今日も鉛筆で指を黒く汚してそこで制作しているのを確かめては、一人納得する。“ここに素晴らしい人生がある” と。
〈本展カタログより抜粋〉
1937年 | 1 月1 日大阪市に生まれる。 |
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1954年 | 大阪市立工芸高校日本画科に入学。 2年後病気のため 中退。 |
1960年 | 具体美術展に初出展。 |
1963年 | 具体美術協会会員に推挙される。 |
1966年 | フランス政府留学生選抜第1 回毎日美術コンクールでグランプリ受賞し渡仏。 |
1967年 | S.W. ヘイターの版画工房アトリエ17 に入門。 69 ~ 70 年助手を務める。 |
1970年 | アトリエ17 を辞し、モンパルナスにシルクスクリーン版画工房をつくる。 |
2002年 | 現代美術の普及・振興に貢献したとして西宮市民文化賞を受賞。 |
現在 | パリを拠点に活動を続ける。 |
松谷武判氏によるパフォーマンス
日時 | 2月6日(土曜) 午後2時30分より |
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会場 | 神奈川県立近代美術館 鎌倉 |
松谷武判氏によるアーティストトーク
日時 | 2月7日(日曜) 午後2時より 同時上映 「MATSUTANI 1, 2」 (モントリオール国際芸術映画祭入選作品) |
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会場 | 神奈川県立近代美術館 鎌倉 |
担当学芸員によるギャラリー・トーク
日時 | 3月6日(土曜) 3月20日(土曜) いずれも午後2時より |
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会場 | 神奈川県立近代美術館 鎌倉 |