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坂倉準三「組立建築プロトタイプ(1941年モデル)」原寸模型について

組立風景 2009年5月26日

「建築家 坂倉準三展」の展示模型として製作された今回の原寸模型は、坂倉準三が1941年に試作した組立建築の第1回モデルを再現したものです。
長谷木記念幹の資材提供と製作協力を得て、東京理科大学の山名善之研究室と鈴木明氏(神戸芸術工科大学教授)が研究・製作活動を行いました。考証にあたっては『大きな声 建築家坂倉準三の生涯』(鹿島出版会 1975年)掲載の写真と坂倉建築研究所保管の図面に基づき、さらにジャン・プルーヴェのプレファブ建築の詳細図を参考に図面を作成し、各段階で模型を製作するプロセスを取っています。
原設計は1mモジュールで8m×12mですが、今回の原寸模型は展示条件などから4m×6mとし、平面の縮小に伴って妻側立面と棟高を縮小しています。また、資料をもとにA字形柱と棟梁で青色を再現し、壁の一部に白色を用いました。

5月26・27日に鎌倉館の別棟前に模型が組み立てられ、その後、7月5日に解体ワークショップを行いました。現在は基盤部分を残して一時的に解体された状態となっています。今後、再組み立てや解体を公開ワークショップとして実施していく方向で調整を行っています。日程等の詳細については、当館のホームページで発表していく予定です。
この原寸模型は、このように組立や解体が容易な建築のモデルについての研究成果を公開するものとして展示しています。その時々で外観が変化するという展示形態について、来館者のみなさまのご理解をお願いします。なお、7月9日より、組立作業(5月26日)の記録映像を館内にて紹介していますのでご参照ください。


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