今日の作家XI 鷲見和紀郎・畠山直哉
今日の作家XI 畠山直哉 主催 神奈川県立近代美術館 協力 ㈱カラーサイエンスラボ
《タイトルなし/モントリオール》 2005年 ラムダプリント
 
《東京/森ビル》(部分)
2003年 ゼラチン・シルバー・プリント
模型所蔵:森ビル株式会社
《プレハブ住宅/アルバカーキ》より
2005年 Cプリント
《ニューヨーク/世界の窓》より
2006年 Cプリント
 畠山直哉(1958-)は、筑波大学の総合造形コースで大辻清司に写真を学び、在学中からその新しい感性で注目を集めました。1980年代の後半から、日本各地の石灰石鉱山、そして鉱山と東京との往復のなかで見出した都市の相貌を被写体に、無人の光景をカラー写真でとらえた作品群で評価を高め、木村伊兵衛賞の受賞(1997年)を皮切りに、ヴェネツィア・ビエンナーレ(2001年)への参加や国内外での個展開催など、現代の日本を代表する写真家として国際的に活躍しているひとりです。
  「Draftsman’s Pencil」(製図家の鉛筆)と題された今回の個展は、畠山の主要なテーマである都市と建築の写真に焦点を絞り、写真という「自然の鉛筆」(19世紀にネガ・ポジ式写真術を開発したW.H.F.タルボットの言葉による)がなぞる都市の多様な線、その表層に現れる「都市の自然」について、代表作と多数の新作で検証する試みです。
  木村伊兵衛賞を受賞した個展「都市のマケット」で発表された、ライトボックス仕立ての《光のマケット》シリーズをはじめ、ヴェネツィア・ビエンナーレに出品された《タイトルなし/大阪 1998-1999》と《タイトルなし/1989-2001》などの代表作、展覧会としては初めての展示となる《川の連作/シャドウ》、国内では2002年の岩手県立美術館以来の展示となる《スティル・ライフ》といったこれまでの作品に加え、カナダ建築センター(モントリオール)の委嘱作品を同機関のご厚意により先行展示する3つのシリーズをはじめ近年撮影された11の新作(シリーズ)が公開されます。17組・総数約180点の作品から、畠山直哉の充実した仕事をご覧ください。

 
畠山直哉アーティストトーク
  3月3日(土曜) 午後3時から
  予約不要 無料(観覧券が必要です)
 
学芸員によるギャラリートーク
  1月7日(日曜) 午後3時から
  予約不要 無料(観覧券が必要です)
 
   
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