このホームページは多くの方に利用していただくため、スタイルシートを使用し、アクセシビリティに配慮した構造になっています。
お客様が使用されているブラウザはスタイルシート非対応のブラウザのため、表示結果が異なっておりますが、情報そのものは問題なくご利用いただけます。

幻想の系譜 ゴヤからクリンガーまで 会期は2015年1月24日(土曜)から2015年3月22日(日曜)まで 展覧会内容詳細はこちら

 

Adobe Reader のダウンロード

PDFファイルをご覧になるためにはAdobeReaderが必要です。

休館日

月曜日

開館時間

午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)

観覧料

一般 250円(団体150円)
20歳未満と学生 150円(団体100円)
65歳以上と高校生 100円

  • 団体料金は20名様以上から適用されます。
  • 鎌倉館の観覧券で当日に限り、無料でご観覧いただけます。
  • 中学生以下、障害者手帳をお持ちの方は無料です。
    その他の割引につきましてはお問合わせ下さい。
  • 「ファミリー・コミュニケーションの日」
    毎月第1日曜日(今回は2月1日、3月1日)は、18歳未満のお子様連れのご家族は、優待料金(65歳以上の方を除く)でご観覧いただけます。

主催

神奈川県立近代美術館


↑ページのTopへ

フランシスコ・デ・ゴヤ
《「ロス・カプリーチョス(気まぐれ)」43 理性の眠りは怪物を生む》
1797-98年 エッチング、アクアティント、紙
展覧会概要

18世紀末から19世紀末の西洋版画コレクションによって、幻想芸術の流れを紹介いたします。フランス革命により従来の価値観が変化した近代ヨーロッパでは、現実世界の混乱、喪失を背景に、独自の想像世界へと向かう作家が現れます。理性や科学で解決できない、不可視なるものへの狂熱は、美術のみならず、文学、音楽などさまざまな分野でも、互いに共鳴しながら豊かな表現を生み出しました。本展では、ゴヤ(1746-1828)からブレイク(1757-1827)、ドラクロワ(1798-1863)、ルドン(1840-1916)、クリンガー(1857-1920)を中心に、わたしたちの心に今なお、驚きや不安を駆りたてながら、計り知れない世界を垣間見せてくれる、「幻想」の魅力を探ります。

PDF出品リスト(PDF/3,347KB)

フランシスコ・デ・ゴヤ
《「ロス・カプリーチョス(気まぐれ)」61 彼女は飛び去った》
1797-98年 エッチング、アクアティント、ドライポイント、紙
フランシスコ・デ・ゴヤ『ロス・カプリーチョス(気まぐれ)』
1797-98年


『戦争の惨禍』(1810-15)、『闘牛技』(1815-16)、『ロス・ディスパラーティス(妄)』(1816-24頃)と並ぶゴヤの四大版画集のひとつで、全80葉で構成されています。痛烈な社会批判と独創的な表現ゆえ異端審問所から圧力がかかったとされ、1799年の初版刊行の二日後にゴヤ自らが販売を中止しました。1793年に全聾となった画家の内面的変化がみられ、現実世界から想像世界へと飛躍する描写には近代における表現の革新がみとめられます。
ウィリアム・ブレイク
《「神曲」1 愛欲者の圏:フランチェスカ・ダ・リミニ(恋人たちのつむじ風)》
1826-27年 エングレーヴィング、ドライポイント、紙
ウィリアム・ブレイク『神曲』1826-27年

ダンテの「神曲」の挿絵として友人で画家のジョン・リネル(1793-1882)の依頼によって制作されました。水彩、素描が100点ほど描かれ、全作が版画化される予定でしたが、7葉を制作したところでブレイクは没し、未完に終わりました。
オディロン・ルドン
《「幽霊屋敷」1 私はその上に人間の形をしたぼんやりした輪郭を見た》
1896年 リトグラフ、紙
オディロン・ルドン『幽霊屋敷』1896年

イギリスの小説家エドワード・ブルワー=リットン(1803-73)の怪奇小説「幽霊屋敷」をもとにしたルドンの版画集。神智学に造詣が深かった貴族ルネ・フィリポン(1870-1936)によるフランス語の抄訳が添えられています。表紙のほか6葉の連作版画で構成され、1896年にフィリポンにより60部が刊行されました。
 ブルワー=リットンによる原作(1859年発表)は、ロンドンのバークレー街50番地に実在した幽霊屋敷が舞台で、小泉八雲が「英語で書かれた最も怖い傑作」と賞賛したといいます。
マックス・クリンガー
《「ブラームス幻想」1 協和音》
1894年 エングレーヴィング、アクアティント、メゾティント、紙
マックス・クリンガー『ブラームス幻想』1894年

敬愛するヨハネス・ブラームスの60歳の記念に、クリンガーが捧げた版画集。ブラームスの5つの歌曲と合唱曲「運命の歌」の楽譜と歌詞に、版画を組み合わせるなどした全27葉(37面)で構成され、随所に多様な技法が駆使されています。クリンガーとブラームスは既に親交があり、本作に感激したブラームスは、クララ・シューマンにも同作を贈りました。音楽、文学、美術に共鳴する「幻想」の表現としても興味深い作品です。

※すべて神奈川県立近代美術館蔵


展覧会関連プログラム

担当学芸員によるギャラリートーク

日時 2月8日(日曜)、3月8日(日曜)
各日午後2時~
会場 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 展示室
申込不要、無料(ただし「幻想の系譜」展の当日観覧券が必要です)


先生のための特別鑑賞の時間

第9回 レベルアップ編
美術館利用についてより具体的に知っていただくために、今年度行われた、逗子市内ほか小中学校との連携授業の事例を紹介します。「Museum Box宝箱」を活用したワークを実際に体験してもらいながら、学校と美術館の連携について、 参加者の皆様と具体的に考えていきます。
日時 2月7日(土曜) 午前9時30分~12時30分
内容 「湘南の画家たち」展(鎌倉館)と「幻想の系譜」展(鎌倉別館)を自由に鑑賞する時間と、美術館利用について学芸員と一緒に考える時間の二本立てです。
対象 小学校・中学校・高等学校・特別支援学校・ 社会教育施設(公民館等)・教育委員会・学習支援を目的と する非営利団体などに所属し、教育活動に従事する方
申込方法 氏名・所属(学校名など)、電話番号、FAX番号をご記入のうえ、FAXでお申し込みください。
申込先 「第9回 先生のための特別鑑賞の時間」係
FAX :0467-23-2464
※FAXの誤送信にご注意ください。
申込締切 2月4日(水曜)
※参加は無料ですが、事前のお申し込みが必要です。
 詳しい内容についてはお問い合わせください。


「先生のための特別鑑賞の時間」申込みチラシ(PDF/677KB)


鎌倉別館 過去の展覧会へ

JavaScriptを使用しています。JavaScriptをオフにしている方はブラウザのJavaScript設定を有効にしてご覧ください。

↑ページのTopへ