展覧会
- 同時開催
- コレクション展「音をみる、色をきく 美術が奏でる音楽」詳細を見る
企画概要
カイ・フランク(1911-1989)は、「フィンランド・デザインの良心」と呼ばれ、20世紀のデザインに多くの革新をもたらしたもっとも優れた創作者の一人と言われています。
本展は、フィンランド唯一の公立ガラス研究機関であるフィンランド・ガラス博物館と、カイ・フランク本人から直接入手した多くのプロダクトを収蔵しているタウノ&リーサ・タルナ・コレクションから構成された、幾何学的造形に着目した国際巡回展です。日本の美術館での初個展となる本展では、今日もなおロングセラーとしてよく知られるプロダクトをはじめ、アート・ピースと呼ばれる技巧を尽くしたガラス作品など約300点を展示します。
さらには、1950年代に来日した際にカイ・フランク自身が撮影した日本の風景や市井の人々の写真も紹介し、フィンランドを代表する、そして日本を愛してやまなかった偉大なデザイナーの足跡をたどります。
展覧会の見どころ
1. 熊野亘氏が手がける展示空間
本展では、近年国内外で注目を集めているデザイナーの熊野亘氏が一部の展示室の空間デザインを手がけます。熊野氏はフィンランドのアアルト大学で学んだ後、東京でイギリス人デザイナーのジャスパー・モリソン氏のアシスタントデザイナーを務め、自身のデザインスタジオ「kumano」を設立。自然光あふれる展示室で二人のデザイナーの共演をお楽しみください。
2. 日本を愛してやまなかったカイ・フランクが写した日本の写真資料を展示
カイ・フランクは幼少期から日本に特別な関心を持ち、日本に関する書籍を読みあさったといいます。1956年には念願の初来日を果たしており、北大路魯山人や濱田庄司といった著名な工芸関係者と出会う一方で、日本の農村や益子や岡山などの窯元を訪れ、そこに住まう人々や職人たちと交流し、日本の様々な手仕事や意匠に注目しました。本展では、その来日時に撮影された貴重な写真を厳選して紹介、カイ・フランクが日本に注いだ眼差しをご覧いただきます。
開催概要
- 会場
- 葉山館 展示室2・3
- 会期
- 2019年9月21日(土曜) – 12月25日(水曜)
- 休館日
- 月曜(9月23日、10月14日、11月4日は開館)
- 開館時間
- 午前9時30分 – 午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 観覧料
- 一般1,200(1,100)円
20歳未満・学生1,050(950)円
65歳以上600円
高校生100円
*( )内は20名以上の団体料金です。中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料です。*「カイ・フランク」展の観覧券で同日に限りコレクション展「音をみる、色をきく 美術が奏でる音楽」もご覧いただけます。
*無料開館日:11月3日(日曜・祝日)「文化の日」は、開催中の展覧会を無料でご覧いただけます。*ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜日:10月6日、11月3日、12月1日)は、18歳未満のお子様連れのご家族は割引料金(65歳以上の方を除く)でご覧いただけます。また同日は会話を楽しむ日「オープン・コミュニケーション・デー」となりますので、小さなお子様連れの方も遠慮なくご覧ください。*その他の割引につきましてはお問い合わせください。
- 主催
特別協力
協力
後援 -
神奈川県立近代美術館、NHKプロモーション
フィンランド・ガラス博物館、タウノ&リーサ・タルナ・コレクション
カリモク家具株式会社、日本航空、フィスカース ジャパン株式会社
フィンランド大使館
- 巡回情報
- 本展は”KAJ FRANCK & GEOMETORIA”(フィンランド・ガラス博物館〔リーヒマキ、フィンランド〕2018年2月23日 – 4月29日)の国際巡回展です。日本国内での巡回はありません。日本展では内容を一部追加・変更しています。
- 県立美術館・博物館の割引
- 県立の美術館・博物館の有料観覧券の半券提示で、観覧料が割引になります(観覧日から6ヶ月以内。葉山館の半券提示でも割引になります)。一部の展示を除き、65歳以上券、高校生券の割引適用はありません。その他の割引は各施設にお問い合わせください。 詳しくは神奈川県のウェブサイト(別ウィンドウが開きます)をご覧ください。
•近代美術館 葉山
電話:046-875-2800
•近代美術館 鎌倉別館
電話:0467-22-5000
[2019年10月11日まで休館]
•金沢文庫
電話:045-701-9069
•歴史博物館
電話:045-201-0926
•生命の星・地球博物館
電話:0465-21-1515
- 割引のご案内
- 葉山館企画展の有料観覧券(65歳以上券、高校生券を除く)の半券をご提示いただきますと、同展会期中に限り、下記の施設に割引料金でご入館いただけます。
•葉山しおさい公園
電話:046-876-1140
•山口蓬春記念館
電話:046-875-6094
作品紹介
キャプションの凡例:《作品名もしくは品番》 用途 製作期間(製作年)/材質・技法/製造元/所蔵先
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《1500(KF500) クレムリン・ベル》1957-68(1956)年
タウノ&リーサ・タルナ・コレクション
photo by ©Rauno Träskelin -
ソルト・シェイカー
1959年
タウノ&リーサ・タルナ・コレクション
photo by ©Rauno Träskelin -
《KF1》オードブル皿1957-62年
タウノ&リーサ・タルナ・コレクション
photo by ©Rauno Träskelin -
〈ピトポイタ(イージー・デイ)〉プレート
1978年-90年代初め(1977年)
タウノ&リーサ・タルナ・コレクション
photo by ©Rauno Träskelin -
《IS》蓋付瓶1949-75年
タウノ&リーサ・タルナ・コレクション
photo by ©Rauno Träskelin -
《2744》タンブラータウノ&リーサ・タルナ・コレクション
photo by ©Rauno Träskelin -
《1337》ボウル・セット1955-61年
タウノ&リーサ・タルナ・コレクション
photo by ©Rauno Träskelin -
《2190》調味料入れセット&チークトレイ付1953-63年
タウノ&リーサ・タルナ・コレクション
photo by ©Rauno Träskelin -
〈ポカーリ[トロフィー]〉ゴブレット1970年代
タウノ&リーサ・タルナ・コレクション
photo by ©Rauno Träskelin -
プレート1960年代半ば
タウノ&リーサ・タルナ・コレクション
photo by ©Rauno Träskelin -
《エッグ》オブジェ1970年代(1955年デザイン)
タウノ&リーサ・タルナ・コレクション
photo by ©Satoshi Nagare
関連イベント
すべて申込不要、参加無料。ただし展示室で行われる企画に参加される場合、高校生以上の方は本展の当日観覧券が必要です。
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記念シンポジウム
パネリスト タウノ・タルナ(タウノ&リーサ・タルナ・コレクション、デザイナー)、カイサ・コイヴィスト(フィンランド・ガラス博物館、チーフ・キュレーター)
*英日逐次通訳あり日時 9月22日(日曜)午後2時から4時まで 場所 講堂 定員 定員60名/当日先着順 -
スペシャルトーク
講師 小西亜希子(『カイ・フランクへの旅』著者)、熊野亘(デザイナー) 日時 11月3日(日曜・祝日)午後2時から3時30分まで 場所 講堂 定員 定員60名/当日先着順 -
館長トーク
企画展「カイ・フランク」&コレクション展
「音をみる、色をきく 美術が奏でる音楽」日時 10月5日(土曜)午後2時から3時まで 場所 展示室1・2・3 -
担当学芸員によるギャラリートーク
日時 10月19日(土曜)、11月16日(土曜)、
12月14日(土曜)
各日午後2時30分から3時まで場所 展示室2・3 -
創作ワークショップ「十人十色のガラス色」
日時 展覧会会期中の日曜(ただし、9月22日は除く)
各日午前9時30分から午後5時まで(受付は午後4時30分まで)カイ・フランク展に関連したぬり絵ワークショップを実施します。
場所 エントランス 定員 先着100名 -
近代美術館入門講座(葉山町共催)
「カイ・フランク 究極のデザイン、
もしくは“労働に対する喜び”」講師 髙嶋雄一郎(当館主任学芸員) 日時 10月26日(土曜)午前10時から11時まで 場所 葉山町福祉文化会館 大会議室 -
近代美術館入門講座(逗子市共催)
「カイ・フランク 究極のデザイン、
もしくは“労働に対する喜び”」講師 髙嶋雄一郎(当館主任学芸員) 日時 10月30日(水曜)午前10時から11時まで 場所 逗子市役所 会議室
先生のための特別鑑賞の時間
今年度のプログラムは、展覧会鑑賞と解説を中心に鑑賞授業案について意見交換を行います。事前申込が必要です。
- 対象
- 小学校・中学校・高等学校・特別支援学校・教育委員会・社会教育施設(公民館等)・学習支援を目的とする非営利団体等に所属し、現在教育活動に従事する方
- 申込方法
- 各開催日の1週間前までに下記のフォームからお申込ください。お申込確認後、美術館からご連絡いたします。
「先生のための特別鑑賞の時間」申込フォーム
※参加は無料ですが、事前のお申込が必要です。詳しい内容についてはお問い合わせください。
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