ホーム > 展覧会 > フランシス・ベーコン:バリー・ジュール・コレクションによる
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- コレクション展 イギリス・アイルランドの美術—描かれた物語詳細を見る
企画概要
フランシス・ベーコン(1909-1992)はイギリスを拠点に活動し、唯一無比の具象画を確立してピカソと並び称される、20世紀を代表する画家です。アイルランドのダブリンに生まれ、独学で絵画を学んだのちに、ベラスケスやファン・ゴッホを参照しながら歪んだ身体や咆哮するかのような表情の人物画を描き、独特の三幅対シリーズなどで同時代の美術界に多大な影響を与えました。生前はもちろん死後も多くの展覧会が企画され、世界各地の美術館に作品が収蔵されています。
ベーコンが生前けっして世に出すことのなかった「秘密」 ―― 作らないとされていた素描、参照していたおびただしい印刷物と、そこに描かれた線や図像、そして、そのほとんどを破棄したと言われていた、シュルレアリスムに傾倒した若き日の絵画たち。本展では、死の直前までこの巨匠がひそかに手元に残した初期絵画作品や素描、資料など約130点を日本で初公開します。生前には明らかにされなかったそのインスピレーション源を紐解き、孤高の画家の真の姿に迫ります。
展覧会の見どころ
1. フランシス・ベーコンの貴重な初期作品を展示
初期のベーコン作品の多くは破棄されてしまったと考えられていました。本展では、この画家が20代のはじめにキュビスムやシュルレアリスムの影響を受けて描いた油彩画10点を展示します。
2. フランシス・ベーコンの制作過程を解き明かす作品を日本初公開
ベーコンは、「人」に絶えず関心を持ち続けました。雑誌や新聞上に掲載された著名人の肖像写真に色をつけたり、線を描いたりした作品など、完成された油彩画への展開を知ることができる貴重な資料を日本で初公開します。
◇バリー・ジュール・コレクションについて
バリー・ジュール氏は、1978年のベーコンとの出会いから画家が亡くなるまで親しく交流し、ベーコンがマドリッドで客死する10日前に、彼が手元に残していた作品や資料など約2,000点を譲り受けました。これらの貴重な「遺産」は、アイルランド国立近代美術館(ダブリン、2000年)やバービカン・センター(ロンドン、2001年)、ピカソ美術館(パリ、2005年)、中国の南京芸術学院美術館(南京、2013-2014年)そして昊美術館(温州、2016年)、イタリアのヴィラ・フィオレンティーノ(ソレント、2018年)などで展示されました。また、2004年にはテート・ギャラリーにそのうちの約1,200点が寄贈されています。
開催概要
- 会場
- 葉山館 展示室2–4
- 会期
- 2021年1月9日(土曜)– 4月11日(日曜)
1月12日(火曜)-3月21日(日曜)は臨時休館
- 休館日
- 月曜(1月11日は開館)
- 開館時間
- 午前9時30分 – 午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 観覧料
- 一般1,200円
20歳未満・学生1,050円
65歳以上600円
高校生100円
*中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者 原則1名)は無料です。*「フランシス・ベーコン バリー・ジュール・コレクションによる」の観覧券で、同日に限りコレクション展「イギリス・アイルランドの美術—描かれた物語」をご覧いただけます。*ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜日:2月7日、3月7日、4月4日)は、18歳未満のお子様連れのご家族は割引料金(65歳以上の方を除く) でご覧いただけます。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、同日の会話を楽しむ日「オープン・コミュニケーション・デー」は中止いたします。*その他の割引につきましてはお問い合わせください。
- 主催
協賛
特別協力
企画協力 - 神奈川県立近代美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
ライオン、DNP大日本印刷 、損保ジャパン、日本テレビ放送網
バリー・ジュール・コレクション
西村画廊
- 県立美術館・博物館の割引
- 県立の美術館・博物館の有料観覧券の半券提示で、観覧料が割引になります(観覧日から6ヶ月以内。葉山館の半券提示でも割引になります)。一部の展示を除き、65歳以上券、高校生券の割引適用はありません。その他の割引は各施設にお問い合わせください。 詳しくは神奈川県のウェブサイト(別ウィンドウが開きます)をご覧ください。
•近代美術館 葉山
電話:046-875-2800
•近代美術館 鎌倉別館
電話:0467-22-5000
•金沢文庫
電話:045-701-9069
•歴史博物館
電話:045-201-0926
•生命の星・地球博物館
電話:0465-21-1515
- 近隣館との相互割引
- 1)下記の施設の当日観覧券(招待券を除く)・年間入館券(有効期限内)をお持ちの方は、葉山館の企画展観覧料に割引が適用されます(1枚につき1回限り有効。65歳以上券を除く)。また、葉山館の企画展の有料観覧券(65歳以上券、高校生券を除く)の半券提示で、会期中の同日に限り下記の施設に割引料金でご入館いただけます。【当館のコレクション展観覧券には適用されません。】
•葉山しおさい公園
電話:046-876-1140
•山口蓬春記念館
電話:046-875-6094
2)下記の施設の観覧券半券(観覧日から6か月以内)・年間パスポート(有効期限内)をお持ちの方は、当館の観覧料に割引が適用されます(1枚につき1回限り有効。65歳以上券を除く)。また、当館の有料観覧券の半券(観覧日から6か月以内)を茅ヶ崎市美術館で提示いただくと観覧料に割引料金が適用されます。【当館のコレクション展観覧券にも適用されます。】
•茅ヶ崎市美術館
電話:0467-88-1177
- 巡回情報
- 渋谷区立松濤美術館(2021年4月20日―6月13日)
作品紹介
-
《自画像の写真上のドローイング》
1970年代–1980年代頃
©The Barry Joule Collection -
《自画像》
1930年代頃
©The Barry Joule Collection -
《Xアルバム5表ーファン・ゴッホ・シリーズ》
1950年代後半–1960年代前半
©The Barry Joule Collection -
《Xアルバム9裏ー叫ぶ教皇》
1950年代後半–1960年代前半
©The Barry Joule Collection -
《『戦艦ポチョムキン』の中の乳母の写真上のドローイング》
1970年代–1980年代頃
©The Barry Joule Collection -
《2人のボクサーの写真上のドローイング》
1970年代–1980年代頃
©The Barry Joule Collection -
《自転車選手の写真上のドローイング》
1970年代–1980年代頃
©The Barry Joule Collection -
《ヒヒの写真上のドローイング》
1970年代–1980年代頃
©The Barry Joule Collection -
《エドワード・マイブリッジの連続写真上のドローイング》
1970年代–1980年代頃
©The Barry Joule Collection