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石田尚志 絵と窓の間 Ishida Takashi: Between Tableau and Window 2024年7月13日(土)–9月28日(土) 神奈川県近代美術館 葉山 The Museum of Modern Art, Hayama

石田尚志 絵と窓の間
Ishida Takashi: Between Tableau and Window

企画概要

石田尚志は、自らが描く絵画を連続的に撮影する手法で制作した映像作品により1990年代から国内外で評価されてきました。
時間芸術への窓ともいえる「映像」、その画面には、生成と変容を続ける絵画、場の光や闇がもたらす空間の質的な変化、そして画家の思考の軌跡が残されています。映像と空間、あるいは立体造形とともに構成されるインスタレーションへの展開を経て、近年の石田は10代以来となるカンヴァスに絵筆を走らせ、空間と時間を“静止した平面”に描き表すことに再び取り組んでいます。2015年以来の大規模な個展となる本展では、代表作と新作を中心に初公開の作品も多く紹介し、石田尚志の仕事を再考します。

展覧会の見どころ

1. 10代から最新作まで、石田尚志の「絵画」を再考する

独学で油彩画を始め、映像制作や映像を含む空間インスタレーションの作品を経て、2010年代末から再びカンヴァスに向かっている石田尚志。10代前半の油彩画、近年の展開を啓いた2019年の《弧上の光》、さらに最新作の油彩画を通じて、「画家」としての石田を再考します。また、40メートル超のロール紙に描かれ、石田作品の特徴のひとつ「絵巻」の原点となる貴重な初期作《絵馬》(1990年)を初公開します。

2. 葉山の自然と呼応する新作と旧作

一色海岸に臨む、外光を採り入れた展示室で新作が公開制作されます。また、青森から沖縄まで、これまで各地の自然と呼応して制作された主要な作品が再構成されます。本展会期中に生成されるサイト・スペシフィックな作品は必見です。

開催概要

会場
神奈川県立近代美術館 葉山
会期
2024年7月13日(土曜)– 9月28日(土曜)
休館日
月曜(7月15日、8月12日、9月16日、9月23日を除く)
開催時間
午前9時30分 – 午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料
一般1,200(1,100)円
20歳未満・学生1,050(950)円
65歳以上600円
高校生100円
*()内は20名以上の団体料金です。*中学生以下の方と障害者手帳等、ミライロIDをご提示の方(および介助者原則1名)は無料です。*ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜:8月4日、9月1日)は、18歳未満のお子様連れのご家族は割引料金(65歳以上の方を除く)でご覧いただけます。また同日は会話を楽しむ日「オープン・コミュニケーション・デー」となりますので、小さなお子様連れの方も、遠慮なくご覧ください。*その他の割引につきましてはお問い合わせください。*最新情報と来館に際してのお願いは美術館ウェブサイト等をご確認ください。
主催
神奈川県立近代美術館
読売新聞社
美術館連絡協議会
協力
タカ・イシイギャラリー
県立美術館・博物館の割引
下記美術館・博物館の有料観覧券の半券提示で、観覧料が割引になります(入館日から6か月以内、半券1枚につき1回限り有効)。
同じ施設へも適用可能です。一部の展示を除き、65歳以上の方と高校生の割引適用はありません。詳細は各施設にお問い合わせください。
•近代美術館 葉山
 電話:046-875-2800
•近代美術館 鎌倉別館
 電話:0467-22-5000
•金沢文庫
 電話:045-701-9069
•歴史博物館
 電話:045-201-0926
•生命の星・地球博物館
 電話:0465-21-1515
近隣館との相互割引
1)下記の施設の当日観覧券(招待券を除く)・年間入館券(有効期限内)をお持ちの方は、葉山館の企画展観覧料に割引が適用されます(1枚につき1回限り有効。65歳以上券を除く)。また、葉山館の企画展の有料観覧券(65歳以上券、高校生券を除く)の半券提示で、会期中の同日に限り下記の施設に割引料金でご入館いただけます。
葉山しおさい公園
 電話:046-876-1140
山口蓬春記念館
 電話:046-875-6094
 
2)下記の施設の観覧券半券(観覧日から6か月以内)・年間パスポート(有効期限内)をお持ちの方は、当館の観覧料に割引が適用されます(1枚につき1回限り有効。65歳以上券を除く)。また、当館の有料観覧券の半券(観覧日から6か月以内)を下記で提示いただくと観覧料に割引料金が適用されます。
茅ヶ崎市美術館
 電話:0467-88-1177

石田尚志略歴

1972年東京都生まれ。1990年より本格的な絵画制作、1992年頃より映像制作を始め、《部屋/形態》(1999年)で「イメージフォーラム・フェスティバル1999」特選受賞。愛知芸術文化センター委嘱映像作品《フーガの技法》(2001年)等が注目を集め、以後、国内外の映画祭や美術展に参加。2007年五島記念文化賞美術新人賞受賞。多摩美術大学教授。

作品紹介

  • 石田尚志《絵と窓の間》
    2018年
    ©Ishida Takashi

  • 石田尚志《REFLECTION》
    2009年
    ©Ishida Takashi

  • 石田尚志《渦まく光》
    2015年
    神奈川県立近代美術館 鎌倉での上演風景
    撮影:山本渉

  • 石田尚志《浜の絵》
    2011年
    ©Ishida Takashi

  • 石田尚志《燃える椅子》
    2013年
    ©Ishida Takashi

  • 石田尚志《弧上の光》
    2019年
    ©Ishida Takashi

  • 石田尚志《渦巻く光》
    2015年
    ©Ishida Takashi

  • 石田尚志《庭の外》
    2022年
    ©Ishida Takashi

  • 石田尚志《正方形の窓》
    2015年
    ©Ishida Takashi

動画の展示について

以下の動画をループ上映しています。お時間に余裕をもってご鑑賞されることをお勧めします。
No. 022(資料)《絵馬》スライドショー 約5分30秒
No. 061《部屋/形態》1999年 7分
No. 062《フーガの技法》2001年 19分
No. 064《REFLECTION》2009年 6分
No. 066《浜の絵》2011年 14分10秒
No. 067《燃える椅子》2013年 5分8秒
No. 068《渦巻く光》2015年 2分40秒
No. 070《水の絵》2015年 0分50秒
No. 072《透過光絵巻》2016年 3分18秒
No. 073《絵と窓の間》2018年 4分33秒(2点)、2分13秒(1点)
No. 075《弧上の光》2019年 3分26秒、3分17秒
No. 076《冬の絵・雪上絵画》10分5秒
No. 079《青い小さな家》2022年 4分55秒
No. 080《庭の外》2022年 4分33秒(2点)
No. 081《夜の海》2024年 6分15秒

関連イベント

  • 公開制作

    日時 2024年7月13日(土曜)より随時(※)
    ※美術館ウェブサイトで随時お知らせします。
    場所 葉山館 展示室3b

    *入場には本展観覧券が必要です。
    *制作作業および混雑状況により展示室への入場をお待ちいただく場合があります。

  • アーティストトーク

    日時 2024年7月15日(月曜・祝日)
    午後3時から4時まで
    講師 石田尚志(本展出品作家)
    場所 葉山館 講堂
    定員など 60名(当日午後2時より整理券配布)、参加無料
  • 映像上映

    日時 2024年8月10日(土曜)
    午後1時~2時30分
    場所 葉山館 講堂(入場自由、入れ替えなし)
    観覧券不要、参加無料

    石田尚志と吉増剛造が行った過去のパフォーマンス「対話/交感 第3回(「融点・詩と彫刻による」展関連企画)」(うらわ美術館、2003年1月12日)、「イベントーク Part 10: J. S. バッハ「フーガの技法」をめぐって」(愛知県芸術劇場小ホール、2002年1月30日)、「Ciné・オペラシオン 吉増剛造×石田尚志」(東京都現代美術館、2011年9月10日)の記録映像を上映。
    協力:愛知芸術文化センター、うらわ美術館、東京都現代美術館、WAKABAYASHI STUDIO

    プログラムの詳細をみる

  • トーク/パフォーマンス

    日時 2024年8月10日(土曜)
    午後3時から4時まで
    講師 石田尚志(本展出品作家)、吉増剛造(詩人)
    場所 葉山館 展示室3b
    定員など 着席エリア(約40席予定)+立ち見 先着順
    (入場案内開始:午後2時45分予定)
    *入場には本展観覧券が必要です。
    *混雑状況により展示室への入場をお待ちいただく場合があります。

    プログラムの詳細をみる

その他関連イベントは美術館ウェブサイトをご覧ください。

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