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美術館について

神奈川県立近代美術館は、日本で最初の公立近代美術館として、1951年に開館して以来、つねに美術館はどうあるべきかを考えながら国内での先導的な役割を担って活動してきました。時代と世界に向けて広い視野をもつこと、変化する社会の要請を見極めること、美術館が拠って立つ地域との結びつきを豊かにすること、歴史の中に今日的な課題を見出すこと、そして美術館の独自性と主体性を失わないこと。そうした事柄をいつも念頭において経験を積み、これからの活動を探っています。

2016年度からは、葉山館、鎌倉別館と略称している二つの建物でそれぞれ一年に数回の展覧会を開催していきます。展覧会とならんでさまざまな教育普及活動のプログラムを組み、美術館を多様なかたちで楽しめるよう心がけています。美術館が誰にでも親しめ、快適な場所であり続けられるように、そのうえ、何かが発見できるところであるように、それが神奈川県立近代美術館の目指すところです。


館長からのメッセージへ

鎌倉館の閉館に際しまして

  

葉山館

葉山館イメージ

〒240-0111
神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
アクセス・地図

鎌倉館

鎌倉館イメージ

〒248-0005
神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-53
(鶴岡八幡宮境内)
【2015年度をもって閉館しました】

鎌倉別館

鎌倉別館イメージ

〒248-0005
神奈川県鎌倉市雪ノ下2-8-1
アクセス・地図

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歴史

神奈川県立近代美術館は、1951(昭和26)年11月17日に開館しました。開館の経緯は、1949年に県在住の美術家、学者、評論家たちが集い、第二次大戦後の混乱と再生の時代に、文化芸術の指針を示す活動の必要性を感じて美術館建設を目指し、神奈川県美術家懇談会を設立したことに端を発しています。1951年坂倉準三設計の建築で日本に初めてできた公立近代美術館の出発は、広く歓迎され期待されました。

ニューヨーク近代美術館などを範としながら、要約すると以下の方針をもって活動を始め、現在にいたるまで高い評価を受けつづけています。

  • 日本及び世界の近代・現代美術を紹介し、人間相互の理解を深めると同時に、世界美術のなかに日本の現代美術を位置づけること。
  • 日本及び世界の豊かな歴史的美術を現代の目で見つめなおし、その豊かさを現代人の心と生活の中に定着させること。
セザンヌ・ルノワール展

開館記念展は「セザンヌ、ルノワール展」で、その後、外国作家展、数々のテーマ展、とりわけ高橋由一、萬鉄五郎、黒田清輝、佐伯祐三、松本竣介など、日本近代の重要な作家の展覧会を開いて、美術史の組み立てに骨組みを与えてきました。開館50年を経過した時点で、開催した展覧会は600回以上を数えましたが、先に掲げた方針からもわかるように、神奈川県立近代美術館は、展覧会活動を主軸にして出発し、そのあり方は現在まで首尾一貫しています。そうした活動を支えるのが日々の調査研究であり、展覧会とともに研究の分野でも数々の実績をあげてきています。また、展覧会をとおして多くの作家、収集家、美術愛好家、作家の家族との縁が結ばれ、現在の、公立美術館の中でも有数のコレクションが形成されてきたのです。

1966年に、増加しつつあった所蔵作品を収める収蔵庫、新たな展示室などをもった新館が増築され、美術館活動の幅を広げる根拠ともなりました。設計は、やはり坂倉準三の手によるものです。

その後も美術館は成長を続け、収蔵庫の拡充、常設展示のスペースの確保が必要となって、1984年7月に大高正人の設計で別館が完成しました。別館の前庭には野外彫刻が設置され、神奈川県立近代美術館が力を注いできた日本の現代彫刻の活性化の成果が見られます。

そして、活発な美術館活動を絶やさずに続けるなか、美術館に対する社会的な要請、一層増大するコレクションの収納、大型化する展覧会への対処など、さまざまな必要に迫られて、1994年に県立近代美術館再編整備基本構想委員会が設置され、新世紀に向けての新たな美術館体制が検討されはじめました。検討の結果、1997年に葉山町一色海岸への建設が決定され、佐藤総合計画による設計作業を経て、2001年にPFI事業の手続きが完了するとまもなく葉山館の建築工事が着工されました。1年半ほどの工期をかけて2003年3月に竣工し、一色海岸に新たな建物が姿を現しました。

鎌倉館(旧館・新館)の老朽化が顕著になり、国史跡に指定された鶴岡八幡宮境内では史跡にそぐうもの以外の現状変更が認められず、美術館として改修することは困難であることから、2015年度をもって美術館としての活動は終了することとなりました。旧館棟については、現時点では鶴岡八幡宮に引き継ぐ方向で調整しております。2016年3月31日をもって鎌倉館は閉館し、2016年度からは葉山館と鎌倉別館の二館体制で活動を続けていきます。

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沿革

1949年8月 美術館建設の推進母体となる神奈川県美術家懇話会設立(メンバーは有島生馬、安井曾太郎、鳥海青児、鏑木清方、前田青邨、伊東深水らの画家、高橋誠一郎、矢代幸雄、吉川逸冶らの研究者など33名)
1950年6月 神奈川県立近代美術館準備事務局開設
1951年11月 鎌倉市雪ノ下、鶴岡八幡宮境内に、日本で最初の公立近代美術館として、神奈川県立近代美術館が開館(建築設計:坂倉準三)。初代館長村田良策。開館記念展:「セザンヌ、ルノワール展」
1965年4月 土方定一館長就任
1966年6月 新館、別棟を増設(現在の鎌倉館の建物がそろう)
開館15周年記念:「近代日本洋画の150年展」
鎌倉館
1981年4月 匠秀夫館長就任
1984年7月 別館開館(建築設計:大高正人) 鎌倉別館
1985年4月 弦田平八郎館長就任
1992年4月 酒井忠康館長就任
1994年8月 県立美術館再編整備基本構想・基本計画検討委員会設置(委員長:脇村義太郎、 元日本学士院院長)
1996年7月 県立近代美術館再編整備構想基本構想策定
1996年10月 県立近代美術館整備検討委員会設置(委員長:平山郁夫、元東京芸術大学学長)
1997年5月 葉山町に建設計画地を取得
設計者を(株)佐藤総合計画に決定(プロポーザル方式)
神奈川県立近代美術館新館整備検討委員会設置(委員長:川村恒明、元文化庁長官)
1999年 鎌倉館がDOCOMOMOにより日本の近代建築20選に選ばれる
1999年1月 県立近代美術館新館整備計画(建築プログラム)承認
1999年3月 基本設計完了、葉山新館整備にPFI方式の導入決定
2001年4月 PFI事業者決定(伊藤忠商事、ハリマビステムなどによる事業グループ、(株)モマ神奈川パートナーズ)
開館50周年記念:「生誕110年 岸田劉生展」
2001年9月 葉山館建築工事着工
2002年4月 鎌倉別館、作品引越準備のため一時休館に入る
2003年3月 葉山館竣工、鎌倉館、引越準備のため一時休館に入る
2003年10月 葉山館開館(建築設計:(株)佐藤総合計画)
開館記念展:「もうひとつの現代」
葉山館
2003年11月 鎌倉館、鎌倉別館再開
再開記念:「彫刻家堀内正和の世界展」「現代の日本版画展」
2004年4月 山梨俊夫館長就任
2007年9月 耐震性の問題により鎌倉館新館の公開を停止
2008年10月 葉山館開館5周年記念:「百花繚乱の絵画」[三館]
2011年4月 水沢勉館長就任
2011年11月 開館60周年
「ザ・ベスト・コレクション」[三館]「シャルロット・ペリアンと日本」[鎌倉館]
2013年10月 葉山館開館10周年:「戦争/美術 1940-1950」
2015年4月 鎌倉館での最後(三期構成)の展覧会:「鎌倉からはじまった。1951-2016」
2016年1月 鎌倉館の公開終了
2016年3月 鎌倉館閉館
2016年11月 旧鎌倉館本館が神奈川県指定重要文化財に指定される
2016年12月 旧鎌倉館の新館と学芸員棟の除却工事終了。
旧鎌倉館本館が鶴岡八幡宮に譲渡される

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年報(事業報告)

冊子体の年報は、各地の美術館や研究機関の図書室などに送付しているほか、葉山館の美術図書室でご覧いただけます。下記のリンクから、2007年度以降のPDF版をご覧いただけます。

行政コスト計算書


県民利用施設の見える化


研究活動に係る不正防止に関する規程


美術館に関する参考文献

「学ぶ・楽しむ」の「もっと知りたい!」「刊行物」の各ページもご参照ください。

  • 『日本近代洋画と神奈川県立近代美術館』 朝日新聞社編 (朝日新聞社、1983年発行)
    当館の一点として萬鉄五郎《日傘の裸婦》を紹介し、また、収蔵品(日本の近代洋画、日本の近代彫刻、日本画、水彩・デッサン、日本版画、外国版画)についてなどが書かれています。144ページ。美術図書室で閲覧できます。
  • 『名画と出会う美術館9 日本の近代洋画』 岩崎吉一構成・解説 (小学館、1992年発行)
    日本の近代洋画に出会うことができる27館のうちの1館としてとりあげられています。135ページ。
  • 『名画と出会う美術館10 現代の日本美術』 平野重光構成・解説 (小学館、1992年発行)
    現代の日本美術に出会うことができる22館のうちの1館としてとりあげられています。135ページ。
  • 『美術館散歩inかながわ』 西村孝昭 (神奈川新聞社、1993年発行)
    神奈川県内の美術館について紹介されたエッセイ集です。鎌倉館と鎌倉別館について紹介されています。263ページ。
  • 『とっておき 美術館』 池内紀 (講談社、1996年発行)
    45の美術館(うち5つは海外)をとりあげ、鎌倉館へジョゼフ・コーネル展を見に来た時のことが記載されています。294ページ。
  • 『居心地のいいミュージアム』 室伏哲郎 (トラベルジャーナル、1998年発行)
    50の美術館・博物館が掲載され、「近代」という言葉の意味を考える」場所として美術館について書かれています。222ページ。
  • 『その年もまた 鎌倉近代美術館をめぐる人々』 酒井忠康 (かまくら春秋社、2004年発行)
    長年美術館に勤め、館長であった著者が美術館の縁で出会った人々や活動を振り返ったエッセイ集です。269ページ。
  • 『回想の芸術家たち 「芸術新潮」と歩んだ四十年から』 山崎省三 (冬花社、2005年発行)
    『芸術新潮』創刊から編集者であった著者が親交のあった6人(林芙美子・石井鶴三・岡本太郎・瀧口修造・土方定一・利根山光人)について書いたエッセイ集です。365ページ。
  • 『美術館を楽しむ31 神奈川県立近代美術館/箱根ラリック美術館/平塚市美術館/鎌倉大谷記念美術館/山口蓬春記念館』 朝日新聞社編 (朝日新聞社、2005年発行)
    神奈川県下にある他の4つの美術館とともにコレクションや活動を紹介。「この一点」で岸田劉生の《童女図(麗子立像)》をとりあげ、明治から現代までの代表的な所蔵作品について書かれています。32ページ。[560円]
  • 『建築設計資料102美術館3 -- 多様化する芸術表現、変容する展示空間』 建築思潮研究所編 (建築資料研究所、2005年発行)
    21世紀はじめに建てられた美術館建築として葉山館がとりあげられています。図面のほか、目的や立地条件などについても書かれています。208ページ。
  • 『空間を生きた。「神奈川県立近代美術館 鎌倉」の建築 1951-2016 』Echelle-1編(Echelle-1、2015年発行)
    鎌倉館(旧館、新館、付属屋)の建築について、坂倉準三の設計趣旨(再録)や、設計を担当した建築家へのインタビュー、対談など書き下ろしの論考や解説を掲載。撮り下ろし写真や図面の図版などを収録。63ページ。
  • 『鎌倉からはじまった。 「神奈川県立近代美術館 鎌倉」の65年 』神奈川県立近代美術館編(Echelle-1、2015年発行)
    開館に至る経緯から2015年度の最後の展覧会まで、鎌倉館の歴史を写真と文字資料で振り返ります。鎌倉館で展覧会を開催した美術家らによる書き下ろしのエッセイや、論考・コラムを多数収録。288ページ。

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