昭和の名作展 1930年代から1950年代まで 神奈川県立近代美術館 鎌倉
佐伯祐三 《自画像》 1923年頃
古賀春江 《窓外の化粧》 1930年
松本竣介 《立てる像》 1942年N
 神奈川県立近代美術館 鎌倉では、「昭和の名作」と題して収蔵作品から選りすぐった洋画・版画約80点による展覧会を開催いたします。1951年に開館した当館は、約半世紀におよぶ美術館活動のなかで、これまでにも日本近代に焦点をあてた展覧会を数多く開催してきましたが、今回は昭和の前半期にあたる1920年代後半から第二次世界大戦をはさんだ1950年代までの名作を中心に選んで展示いたします。
 1923(大正12)年の関東大震災を機に、日本の美術界は新たな局面を迎えました。前衛を志したグループとして古賀春江らが参加した「アクション」や、フランスで学んだ里見勝蔵、前田寛治、佐伯祐三らによる「1930年協会」などが結成され、彼らは、ヨーロッパの美術の影響をうけながらも独自の画風を展開させました。さらに1930年代には、シュルレアリスム的な要素をもつ福沢一郎や三岸好太郎なども登場し、それぞれの個性を発揮させます。やがて、1940年代に入って戦争の影が濃くなる頃には、自らの生活に目を向け、厳しい世相を反映させた作品も生まれてきました。佐藤哲三、阿部合成は、労働者や田園風景など身近なモチーフを描きながら、それらのなかに人間の本質を探り、また、斎藤義重や吉原治良などは、大正期の前衛美術運動に影響を受け、早くから抽象を試みて新たな絵画の可能性を追求し、それは戦後まで続きます。
 本展では、昭和を代表する作品として、エコール・ド・パリのなかで異才を放った藤田嗣治の《ちんどんや職人と女中》やノーベル賞受賞作家の川端康成から寄贈された古賀春江の《窓外の化粧》、松本竣介の代表作《立てる像》など約60点を展示する予定です。また、あわせて第二展示室では、藤牧義夫、谷中安規、小野忠重、平塚運一ら創作版画の道を切り開いた版画家たちによる版画作品約20点を紹介いたします。是非ご覧下さい。
 
 
ギャラリー・トーク
2005年12月17日[土曜日] 15:00から
2006年 1月14日[土曜日] 15:00から
予約不要。ただし展覧会チケットは必要です。
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