彫刻家エル・アナツイのアフリカ

29×22cm

233ページ

2010年度発行

440円（税込）

完売

近年、急速に注目を浴びるようになった現代アフリカ美術を代表する彫刻家エル・アナツイ（1944-）の日本での初めての個展。ガーナ出身であり、現在ナイジェリアで制作するアナツイは、さまざまな廃材を利用し、巨大な織物状のインスタレーションを展開して、高い評価を得ています。代表作約30点を展示予定。

エル・アナツイのアフリカ－複数の語りが共存する場への試み 川口幸也 18
文化のはざまで考える－エル・アナツイの芸術とグローバリゼーションに
おけるアフリカの表象シルヴェスター・O・オベチエ 32
空隙の戴冠－エル・アナツイのいま 水沢勉 44

1章 記憶を掘る 53
2章 歴史を紡ぐ 85
3章 創造のプロセス 137
4章 作品の背景－社会、歴史、文化 155
5章
ケンテクロスとアジンクラ－アサンテにおける布の意味 162
阿久津昌三
エル・アナツイと、彼をとりまくいくつかのアートワールド 174
チャールズ・ゴア
現代アフリカに生きる－ナイジェリアにおける文化の同時代性 186
松本尚之
エル・アナツイ－歴史とアートのはざまで創作すること 192
竹沢尚一郎
展示、あるいは表象のポリティクス－アフリカの「うち」と「そと」 198
ビシ・シルヴァ
アフリカン・コネクション－大英博物館における現代美術の収集 205
クリス・スプリング
略年譜 214
文献 222
出品リスト 230

[奥付]
編集:川口幸也、竹沢尚一郎、松本尚之、水沢勉、朝木由香、中村誠、渋谷拓
編集協力:国立民族博物館
製作:株式会社エヌ・シー・ピー
印刷:日本写真印刷株式会社
発行:読売新聞社、美術館連絡協議会（○Ｃ2010）