お知らせ

葉山館は、2025年3月31日(予定)まで改修工事に伴い展示室での展覧会を休止しています。詳細はこちらをご覧ください

展覧会

生誕110年 傑作誕生・佐藤忠良 2023年4月22日(土)–7月2日(日) 神奈川県近代美術館 葉山

同時開催
コレクション展
「野崎道雄コレクション受贈記念 見えないもの、見たいこころ」
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生誕110年 傑作誕生・佐藤忠良
Sato Churyo: Rereading Three Masterpieces

企画概要

戦後日本彫刻史に大きな足跡を残した彫刻家・佐藤忠良(1912−2011)。東京美術学校(現・東京藝術大学)で彫刻を学び、従軍とシベリア抑留を経て復員したのちは、新制作派協会(現・新制作協会)を基点に一貫して具象彫刻の道を歩みました。また、力強く現実感をたたえた素描力を生かし、絵本や挿絵でも広く活躍しています。
本展はその傑作として知られる彫刻《群馬の人》と《帽子・夏》、今なお読み継がれるベストセラー絵本『おおきなかぶ』の3作品がいかにして誕生したのか、各年代の代表作を制作年順に紹介するとともに、佐藤が蒐集し生涯手元においた西洋美術のコレクションを手がかりとして、その創造の秘密に迫ります。

展覧会の見どころ

1.「佐藤忠良」を再読する

日本人の手で初めて日本人の顔を表現したと評された《群馬の人》、身体と衣服の造形のバランスを追求し独自の様式に至った《帽子・夏》。佐藤が一貫して作り、描いたのは、人間でした。社会における芸術の役割とは何か、人はなぜ人間の姿を作るのか、自らに問い続けた 「佐藤忠良」という作家を読み直す展覧会です。

2.蒐集と創作-コレクションからみえるもの

フランス近代彫刻に魅せられて彫刻を志した佐藤は、敬愛する西洋作家の作品を蒐集し、その仕事を注意深く観察することから創作のヒントを得てきました。本展では佐藤忠良コレクション(宮城県美術館蔵)から、彫刻家のオーギュスト・ロダンやマリノ・マリーニやジャコモ・マンズー、画家のエドガー・ドガ、パブロ・ピカソ、アメデオ・モディリアーニ、ベン・シャーンらの作品を展覧します。

開催概要

会場
神奈川県立近代美術館 葉山 展示室2、3、4
会期
2023年4月22日(土曜)– 7月2日(日曜)
前期:4月22日(土曜)– 5月28日(日曜) 後期:5月30日(火曜)– 7月2日(日曜)
休館日
月曜
開催時間
午前9時30分 – 午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料
一般1,200円
20歳未満・学生1,050円
65歳以上600円
高校生100円
*中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料です。*「生誕110年 傑作誕生・佐藤忠良」展の観覧券で、同日に限りコレクション展「野崎道雄コレクション受贈記念 見えないもの、見たいこころ」をご覧いただけます。*ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜:5月7日、6月4日、7月2日)は、18歳未満のお子様連れのご家族は割引料金(65歳以上の方を除く) でご覧いただけます。同日の会話を楽しむ日「オープン・コミュニケーション・デー」は6月4日から実施します。*その他の割引につきましてはお問い合わせください。*最新情報と来館に際してのお願いは美術館ウェブサイト等を確認してください。
主催
企画協力
神奈川県立近代美術館
SDアート
県立美術館・博物館の割引
下記美術館・博物館の有料観覧券の半券提示で、観覧料が割引になります(入館日から6ヶ月以内、半券1枚につき1回限り有効)。
同じ施設へも適用可能です。一部の展示を除き、65歳以上の方と高校生の割引適用はありません。詳細は各施設にお問い合わせください。
•近代美術館 葉山

 電話:046-875-2800
•近代美術館 鎌倉別館

 電話:0467-22-5000
•金沢文庫

 電話:045-701-9069
•歴史博物館

 電話:045-201-0926
•生命の星・地球博物館

 電話:0465-21-1515
近隣館との相互割引
本展の有料観覧券(65歳以上券、高校生券を除く)の半券提示で、会期中の同日に限り下記の施設に割引料金でご入館いただけます。また、下記の施設の当日観覧券(招待券を除く)・年間入館券(有効期限内)をお持ちの方は、葉山館の企画展観覧料に割引が適用されます(1枚につき1回限り有効。65歳以上券を除く)。
葉山しおさい公園

 電話:046-876-1140
山口蓬春記念館

 電話:046-875-6094
茅ヶ崎市美術館との相互割引
下記の施設の観覧券半券(観覧日から6か月以内)・年間パスポート(有効期限内)をお持ちの方は、当館の観覧料に割引が適用されます(1枚につき1回限り有効。65歳以上券を除く)。また、当館の有料観覧券の半券(観覧日から6か月以内)を下記で提示いただくと観覧料に割引料金が適用されます。
茅ヶ崎市美術館

 電話:0467-88-1177

作品紹介

  • 佐藤忠良『おおきなかぶ』絵本原画 26–27頁
    1962年5月刊 紙、水彩・インク・コンテ・鉛筆
    宮城県美術館蔵
    photo ©佐々木香輔
    [前期後期で場面替え・本図は後期展示]

  • 佐藤忠良《群馬の人》
    1952年 ブロンズ
    宮城県美術館蔵
    photo ©佐々木香輔

  • 佐藤忠良《常盤の大工》
    1956年 セメント
    宮城県美術館蔵
    photo ©佐々木香輔

  • 佐藤忠良《学生の顔》
    1956年頃 紙、鉛筆
    宮城県美術館蔵[前期展示]

  • 佐藤忠良《帽子・夏》
    1972年 ブロンズ
    宮城県美術館蔵
    photo ©佐々木香輔

  • 佐藤忠良《ボタン(大)》(部分)
    1967-69年 ブロンズ
    宮城県美術館蔵
    photo ©佐々木香輔

  • 佐藤忠良《冬の裏街(札幌)》
    1932年 カンヴァス、油彩
    宮城県美術館蔵

  • 佐藤忠良《捕虜の食事運びとソビエト兵・女性》
    1980年 紙、鉛筆・水彩
    宮城県美術館蔵
    [前期展示]

  • 佐藤忠良『ゆきむすめ』 絵本原画 表紙
    1963年2月刊 紙・水彩・コンテ・鉛筆
    宮城県美術館蔵
    [前期後期で場面替え・本図は前期展示]

  • 佐藤忠良『平和のちかい』 紙芝居原画 15頁
    1952年5月刊 紙、水彩
    宮城県美術館蔵
    [前期後期で場面替え・本図は後期展示]

  • 佐藤忠良《足なげる女》
    1957年 ブロンズ
    宮城県美術館蔵
    photo ©佐々木香輔

  • オーギュスト・ロダン《台の上に屈む裸婦》
    制作年不詳 紙、鉛筆・水彩
    宮城県美術館蔵
    [後期展示]

  • エドガー・ドガ《休息する二人のダンサー》
    制作年不詳 厚紙、木炭
    宮城県美術館蔵
    [前期展示]

  • マリノ・マリーニ《マルク・シャガールの肖像》
    1962年 ブロンズ
    宮城県美術館蔵
    ©SIAE, Roma & JASPAR, TOKYO, 2023 E5026
    photo by 佐藤英

  • ベン・シャーン《書類を持って話す警察官-《静かな夜》の習作》
    1949年 紙、インク
    宮城県美術館蔵
    [後期展示]
    ©Estate of Ben Shahn / VAGA at ARS, NY / JASPAR, TOKYO 2023 E5026