企画概要

近年収蔵された作品を中心に紹介します。フィンセント・ファン・ゴッホの作品をはじめ、大正期の日本の新興美術に足跡を残したヴィクトル・N. パリモフやヴァーツラフ・フィアラの作品・資料、佐野繁次郎の貴重な戦前作品、末松正樹、下川勝、中西夏之、白石由子、横山智子、若林砂絵子、一之瀬ちひろの平面作品ほか、夭折の画家・中園孔二の絵画などを出品。砂澤ビッキ、岡崎和郎、西川勝人の彫刻を含め、約50点を展示します。

展覧会の見どころ

1. ファン・ゴッホ《パイプをくわえた医師ガシェの肖像》

ファン・ゴッホ唯一の銅版画といわれる作品。当館の収蔵品は、彫刻家の保田龍門が1921年にパリ近郊のオーヴェル＝シュル＝オワーズを訪れた際にガシェの子息から譲り受け、その後、実業家でコレクターの脇村禮次郎が所有していた貴重な一枚です。（※禮の字は正しくは「礼」の偏です。）

2. ３年ぶりの新規コレクション特集

購入・寄贈・寄託などにより近年コレクションに加わった多様な作品を展示して、日本の近現代美術とその国際的な交流を紹介します。