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コレクション展  「若林 奮 新収蔵作品」 From Museum Collection: The Works of Isamu Wakabayashi: Donations from Takanori Kawai 2021年4月24日(土)から9月5日(日)まで 神奈川県近代美術館 葉山 The Museum of Modern Art, Hayama

同時開催
空間の中のフォルム―アルベルト・ジャコメッティから桑山忠明まで詳細を見る

コレクション展「若林 奮 新収蔵作品」


企画概要

神奈川県立近代美術館では戦後を代表する彫刻家、若林奮(1936-2003)の展覧会を、1973年に公立美術館として最初に開催して以来、1997年、2015年の3回にわたり行ってきました。
本展では、2020年度に、個人収集家の河合孝典氏よりご寄贈いただいた若林奮の作品を紹介します。河合氏が20年をかけて収集した若林作品は、彫刻をはじめ素描、版画、オブジェに加え、貴重な手製年賀状なども含めると総数100点余におよびます。これらは1960年代、鉄の彫刻家として注目された若林が、晩年に至るまでに銅や鉛、木、硫黄といったさまざまな素材と向き合いながら思索を深め、大気や水、光をも彫刻に取り込んでいった創作の展開を映し出しています。

 

――現実的に植物や土などに関連しながらの作業でなくても、以前から私は自分が自然の一部であることを確実に知りたいと考えていた。

若林 奮(1986年)

 

ひとりの収集家が作品と出会い、若林のこの言葉に寄り添いながら作品と交わした静かな対話は、本展を通して新たに広く語り継がれてゆくことでしょう。

 

展覧会の見どころ

1. 初期から晩年までの創作をたどる

2020年度、河合孝典氏よりご寄贈いただいた若林奮の作品を紹介します。
人間が自然といかに向き合うかを問いつづけた創作の軌跡を、初期から晩年までの彫刻14点や素描・版画20点余などからたどります。

2. 手製の年賀状コレクション

1955年から2002年までの年賀状は、木版やフロッタージュ、手彩色が施され、小さな紙面にも豊かなイメージが広がっています。制作当時の作品とのつながりが窺えることも興味深い視点のひとつです。

開催概要

会場
葉山館 展示室1
会期
2021年4月24日(土曜)– 9月5日(日曜)
※8月31日までは、原則休館のもと、事前予約された方に限り入館を可能としています。
休館日
月曜(5月3日、8月9日は除く)
開館時間
午前9時30分 – 午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料
一般250円
20歳未満・学生150円
65歳以上100円
高校生100円
*中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料です。企画展「空間の中のフォルム―アルベルト・ジャコメッティから桑山忠明まで」の観覧券で、同日に限りコレクション展「若林 奮 新収蔵作品」をご覧いただけます。*ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜日:5月2日、6月6日、7月4日、8月1日、9月5日)は、18歳未満のお子様連れのご家族は割引料金(65歳以上の方を除く) でご覧いただけます。 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、同日の会話を楽しむ日「オープン・コミュニケーション・デー」は中止いたします。*その他の割引につきましてはお問い合わせください。
主催
神奈川県立近代美術館
県立美術館・博物館の割引
県立の美術館・博物館の有料観覧券の半券提示で、観覧料が割引になります(観覧日から6ヶ月以内。葉山館の半券提示でも割引になります)。一部の展示を除き、65歳以上券、高校生券の割引適用はありません。その他の割引は各施設にお問い合わせください。 詳しくは神奈川県のウェブサイト(別ウィンドウが開きます)をご覧ください。
•近代美術館 葉山
 電話:046-875-2800
•近代美術館 鎌倉別館
 電話:0467-22-5000
•金沢文庫
 電話:045-701-9069
•歴史博物館
 電話:045-201-0926
•生命の星・地球博物館
 電話:0465-21-1515
近隣館との相互割引
下記の施設の観覧券半券(観覧日から6か月以内)・年間パスポート(有効期限内)をお持ちの方は、当館の観覧料に割引が適用されます(1枚につき1回限り有効。65歳以上券を除く)。また、当館の有料観覧券の半券(観覧日から6か月以内)を茅ヶ崎市美術館で提示いただくと観覧料に割引料金が適用されます。
茅ヶ崎市美術館
 電話:0467-88-1177

作品紹介

すべて当館蔵(河合コレクション)
Photo by Tadasu Yamamoto

  • 若林奮《自分の方へ向かう犬 Ⅱ》
    1997年 木、油絵具

  • 若林奮《中に犬 Ⅳ》
    1968年 鉄

  • 若林奮《燃える飛行機の煙の軌跡(10×10 Ⅶ)》
    1968/1995年 ステンレススティール、木、ラッカー

  • 若林奮《自分自身が目前の空間を測る為の模型 Ⅲ》
    1979/1998年 真鍮、木、布、ジェッソ、インク、アクリル絵具

  • 若林奮《Work No.2,1990》
    1990年 鉄、紙、硫黄、グアッシュ

  • 若林奮《100線 No.57》
    1985年 鉄、鉛、グアッシュ

  • 若林奮《Sulphur Drawing No.5》
    1990年 硫黄、グアッシュ、木炭、紙

  • 若林奮《桐の木 Ⅰ 2002.5.29》
    2002年 鉛筆、色鉛筆、水彩絵具、紙

  • 若林奮《1965年 年賀状》
    1964年 版画、紙

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