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コレクション展 斎藤義重という起点―世界と交差する美術家たち Saitoh Ghiju (Yoshishige), A Starting Point—Artists Intersecting with the World: From the Museum Collection 2024年4月20日(土)–6月30日(日) 神奈川県近代美術館 葉山 The Museum of Modern Art, Hayama

同時開催
企画展「吉田克朗展―ものに、風景に、世界に触れる」詳細を見る

コレクション展 斎藤義重という起点―世界と交差する美術家たち
Saitoh Ghiju (Yoshishige), A Starting Point
— Artists Intersecting with the World: From the Museum Collection

企画概要

企画展「吉田克朗展―ものに、風景に、世界に触れる」にあわせた本展では、吉田克朗が多摩美術大学で師事し大きな影響を受けた美術家の斎藤義重(1904-2001)をとりあげます。斎藤は1960年代にヴェネチア・ビエンナーレへ2度選出されるなど、戦後の美術界で国際的注目を集めました。本展では彼の作品とともに、斎藤と交流し、このころ世界で活躍した今井俊満、佐藤敬、堂本尚郎などの代表作を展覧します。
1964年、吉田克朗は多摩美術大学絵画科に入学して斎藤教室に学び、その師弟関係は生涯にわたるものとなりました。学生運動の混乱のなかで斎藤は美術を志す若者たちを支え、「もの派」をはじめとする多くの作家を育てました。本展ではその幅広い活動について斎藤義重アーカイブの資料から紹介し、彼を起点に若手作家が世界へと飛躍していった背景を辿ります。

※斎藤義重アーカイブとは

当館は1999年に「斎藤義重展」を開催したことから、2002年にご遺族より作家旧蔵の書籍と資料の寄贈を受けました。書籍は斎藤義重文庫として図書室で公開しています( https://www03.musetheque.jp/opac/ )。アーカイブ資料には、直筆の手帳やノート、美術関係者が斎藤へあてた書簡、斎藤が撮影した写真、教育資料、新聞や雑誌の切り抜き等が含まれます。当館では2004年に「斎藤義重文庫展」を開催した後、文化庁「平成29年度我が国の現代美術の海外発信事業」および「ポーラ美術振興財団平成29年度調査研究助成」などの助成を受け資料の整理と公開を進めており、資料の一部をホームページのアーカイブ検索にて紹介しています( https://www01.musetheque.jp/archives/ )。

展覧会の見どころ

1.1960年代、世界へ広がる美術家の輪

斎藤は親しい人々との交流や海外旅行の記録として多くの写真を撮影しました。第30回(1960年)、第32回(1964年)ヴェネチア・ビエンナーレ参加を中心に、ヴェネチア、ミラノ、パリ、そして日本を舞台とした、斎藤と美術家たちの国際的な交流を振り返ります。

2.斎藤義重が残した、直筆ノート、書簡の初公開

斎藤が作品制作のアイディアを記録したノート、美術関係者と交わした書簡などを初公開し、独創的な創作活動の背景を辿ります。

3.美術家として、教育者として

多摩美術大学を皮切りに、Bゼミや東京芸術専門学校(TSA)などでも教鞭を執った斎藤。既存の教育を見直し、学校という枠にとらわれることなく若い作家の眼を広い世界へと導きました。本展では斎藤旧蔵の教育関係資料を展覧し、教育者としての側面も紹介します。

開催概要

会場
神奈川県立近代美術館 葉山(展示室3b)
会期
2024年4月20日(土曜)– 6月30日(日曜)
休館日
月曜(4月29日、5月6日を除く)
開館時間
午前9時30分 – 午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料
一般250(150)円
20歳未満・学生150(100)円
65歳以上100円
高校生100円
*()内は20名以上の団体料金です。*中学生以下の方と障害者手帳等、ミライロIDをご提示の方(および介助者原則1名)は無料です。*無料開館日:5月18日(土曜)国際博物館の日*企画展「吉田克朗展―ものに、風景に、世界に触れる」の観覧券で、同日に限りコレクション展「斎藤義重という起点―世界と交差する美術家たち」をご覧いただけます。*ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜:5月5日、6月2日)は、18歳未満のお子様連れのご家族は割引料金(65歳以上の方を除く) でご覧いただけます。また同日は会話を楽しむ日「オープン・コミュニケーション・デー」となりますので、小さなお子様連れの方も、遠慮なくご覧ください。*その他の割引につきましてはお問い合わせください。*最新情報と来館に際してのお願いは美術館ウェブサイト等をご確認ください。
主催
神奈川県立近代美術館
県立美術館・博物館の割引
下記美術館・博物館の有料観覧券の半券提示で、観覧料が割引になります(入館日から6か月以内、半券1枚につき1回限り有効)。
同じ施設へも適用可能です。一部の展示を除き、65歳以上の方と高校生の割引適用はありません。詳細は各施設にお問い合わせください。
•近代美術館 葉山
 電話:046-875-2800
•近代美術館 鎌倉別館
 電話:0467-22-5000
•金沢文庫
 電話:045-701-9069
•歴史博物館
 電話:045-201-0926
•生命の星・地球博物館
 電話:0465-21-1515
近隣館との相互割引
下記の施設の観覧券半券(観覧日から6か月以内)・年間パスポート(有効期限内)をお持ちの方は、当館の観覧料に割引が適用されます(1枚につき1回限り有効。65歳以上券を除く)。また、当館の有料観覧券の半券(観覧日から6か月以内)を下記で提示いただくと観覧料に割引料金が適用されます。

茅ヶ崎市美術館
 電話:0467-88-1177

作品紹介

  • 斎藤義重《漁村》
    1956年 油彩、ボール紙
    神奈川県立近代美術館

  • 斎藤義重《鬼》
    1957年 油彩、ベニヤ合板
    神奈川県立近代美術館

  • 斎藤義重《MUSHININARU》
    1962年 水彩、紙
    神奈川県立近代美術館

  • 撮影者不明「斎藤義重 ヴェネチアにて」
    1960年
    神奈川県立近代美術館 斎藤義重アーカイブ

  • 撮影者不明「斎藤義重、山本孝、ルーチョ・フォンタナ(左から)ミラノにて」
    1960年
    神奈川県立近代美術館 斎藤義重アーカイブ
    ©Fondazione Lucio Fontana, Milan, by Siae 2024

  • 斎藤義重撮影「イヴ・クライン パリにて」
    1960年
    神奈川県立近代美術館 斎藤義重アーカイブ
    ©The Estate of Yves Klein c/o ADAGP, Paris

  • 土橋醇《火の誕生》
    1956年 油彩、カンヴァス
    神奈川県立近代美術館

  • 佐藤敬《内部の殻》
    1960年 油彩、カンヴァス
    神奈川県立近代美術館

  • 山口薫《暗い沼と馬二頭》
    1961年 油彩、カンヴァス
    神奈川県立近代美術館

  • 堂本尚郎《連続の溶解5》
    1964年 油彩、カンヴァス
    神奈川県立近代美術館

  • 今井俊満《人》
    1967年 油彩、紙
    神奈川県立近代美術館

  • 浜口陽三《太陽と蝶》
    1969年 油彩、カンヴァス
    神奈川県立近代美術館

関連イベント

  • 担当学芸員によるギャラリートーク

    日時 2024年4月29日(月曜・祝)
    午前11時–午前11時時30分
    ※日時に変更がありました。
    場所 葉山館 展示室3b
    申込 不要、参加無料。ただし高校生以上は本展の当日観覧券が必要です。

    詳細はこちら。


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