開催中
葉山館 [ 企画展 ] 2023年10月7日 – 2024年1月28日
葉山館20周年記念100年前の未来:移動するモダニズム 1920–1930
葉山館の開館20周年を記念して、当館が館名にかかげる「近代(モダン)」の文化が多様に展開した20世紀の1920年代を再考します。1910年代のロシア革命、第1次世界大戦、そしてスペイン風邪によるパンデミック後の世界で、芸術家たちは国境を越えて活動しました。1923年の関東大震災とその復興期を駆けたモボ・モガたち、昭和へと移行する時代の新興美術運動など、100年前の世界が夢みた新しさの諸相を概観します。
Image: 久米民十郎《支那の踊り》1920年 永青文庫
予 定
葉山館 [ 企画展 ] 2024年2月10日 – 2024年4月7日
今も幅広い世代に愛される小説家・芥川龍之介(あくたがわ・りゅうのすけ/1892–1927)。芥川は作品や書簡等においてしばしば美術に言及し、その文学と美術への関心の高さは、彼が師と仰いだ夏目漱石(なつめ・そうせき/1867–1916)と共通しています。一方、菅虎雄(すが・とらお/1864–1943)は、芥川の一高時代のドイツ語の教師であるとともに、漱石を禅に導いた人物でした。本展では、芥川を中心とする漱石、菅の三人の交流関係に注目しながら、芥川の文学世界とその眼を通した美の世界を紹介します。
Image: 『芥川龍之介全集』(1927年、新潮社)より[部分]
[巡回情報]2023年10月28日–2024年1月28日 久留米市美術館
予 定
葉山館 [ コレクション展 ] 2024年2月10日 – 2024年4月7日
自らを書痴と称し、愛書家にして愛煙家であった“木茂(もくも)先生”こと美術史家・青木茂(あおき・しげる/1932–2021)。幕末明治の洋画家・高橋由一研究の第一人者として長年にわたる研究を重ねた青木が蒐め、当館に譲られた蔵書「青木文庫」は1万冊に及びます。今後の美術史研究に大きな遺産となる「青木文庫」から明治期の貴重な資料を紹介するほか、青木の調査によって明らかとなった2019年度収蔵の高橋由一旧蔵作品《負翼童子図》(作者不詳)を修復後初公開します。
Image: 《負翼童子図》(部分)作者・制作年不詳 当館蔵