神奈川県立近代美術館 鎌倉別館

ヨーロッパ版画との出会い 2006年10月28日から12月24日まで

アルブレヒト・デューラー
〈ヨハネ黙示録〉のうち《龍と闘う大天使ミカエル》 1498年
  ヨーロッパでは、14世紀末頃に宗教的主題を描くものとして、あるいは遊戯用カルタの絵柄として木版が登場して以来、エッチング、エングレーヴィング、メゾチント、アクアチントなどの銅板、あるいはリトグラフ、シルクスクリーン、リノカットなど、さまざまな技法を発展させてきました。
  例えばドイツ美術の近代の幕開けを緻密な木版画でしるしたアルブレヒト・デューラー。あるいは《戦争の惨禍》により戦争の残虐性と横暴をエッチングで克明に描出し緊密な画面を作り上げたジャック・カロ。ダンテらの詩文に想を得てエングレーヴィングにより独自のイメージを象徴的に表現したウィリアム・ブレイク。そして20世紀のキリコやエルンストなどのシュルレアリスムの画家たちに強い影響を与えたといわれるマックス・クリンガーなど、こうしたさまざまな版画技法の発展を背景に、ヨーロッパでは多くの優れた画家たちが版画に取り組みました。しかも彼らの版画は油彩画の副次的なものとしてではなく、いずれも自立した作品として呈示されています。
  本展では、当館コレクションの中から、その他にブリューゲル、ティエポロ、マネなど、16作家の選りすぐった作品約70点により、ヨーロッパ版画の多様性を概観しながら、人々の生活に身近なものとして存在してきた版画の魅力を紹介します。
休館日  月曜日、祝日の翌日(11月24日[金曜])
開館時間  午前9時30分~午後5時
(入館は4時30分まで)
観覧料 大人 250円(団体150円)
学生 150円(団体100円)

高校生以下、65歳以上、障害者の方は無料で入館できます。

団体料金は20名様以上から適用されます。
主催 神奈川県立近代美術館
柄澤齊氏によるアーティスト・トーク
  鎌倉館で同時開催中の
  「イメージの迷宮に棲む 柄澤齊展 版画、オブジェ、水彩、本 1971-2006」
  10月28日[土曜]~12月24日[日曜]
  の版画家・柄澤齊氏によるヨーロッパ版画についてのアーティスト・トークを鎌倉別館にて開催いたします。
日時 12月3日[日曜] 午後2時から
会場 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
参加費 無料(展覧会の観覧券は別途購入願います)
※申込み不要(当日、鎌倉別館展示室内にお集まりください)
 
学芸員によるギャラリー・トーク
日時 12月15日[金曜] 午後2時から
会場 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
参加費 無料(展覧会の観覧券は別途購入願います)
※申込み不要(当日、鎌倉別館展示室内にお集まりください)
神奈川県立近代美術館
プレスリリース 
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