展覧会

山室眞二の<ruby>薯<rt>いも</rt></ruby>版画〈かまくら博物誌〉 / 併陳 コレクション 暮らしの中で

山室眞二のいも版画〈かまくら博物誌〉
併陳 コレクション 暮らしの中で

企画概要

山室眞二(やまむろ・しんじ/1939年生)は50年以上にわたり、じゃがいもを版とする薯版画を独学で創作し、その表現を深めてきた作家です。生ものであるため数時間しか使えない版を丹念に重ねて作られた作品には、植物や虫、鳥など鎌倉で出合ったものが取り上げられており、身近なものを慈しむ作家のまなざしと薯版への探求心が込められています。さらに、造本や装幀も手掛ける山室は、画文集や詩人との共同制作など言葉の世界でも活動しています。
本展ではこれまでの薯版画作品や装幀を担当した書籍に加え、親交のある志村ふくみ(しむら・ふくみ/1924年生、染織家・随筆家、人間国宝)の言葉から着想された新作《志村ふくみの言葉 百葉筥》(全100点)も展示します。小さなじゃがいもから広がる豊かな表現をお楽しみください。

展覧会のみどころ

1.独学で薯版画を深化させた山室眞二の作品が一堂に会します

ジュール・ルナール『博物誌』(1896年初版発行)に倣い、〈かまくら博物誌〉というテーマで植物や小さな生きものたちを取り上げた作品群を展示します。加えて、山室作品において重要なシリーズの一つである切手を模した作品や自筆の画文集、挿絵や装幀を含む造本類など 50年以上にわたる山室の仕事を多角的に紹介します。

2.新作《志村ふくみの言葉 百葉筥》を展示します

本作は、かねてより山室と親交のある志村ふくみの100歳を記念した100枚組の新作で、志村の著述から引用された文章とイメージが10㎝四方の紙に薯版で刷られています。志村による糸や裂の小片も用いられており、山室の薯版と志村の言葉、糸、裂が共演した特別な作品です。

3.併陳「暮らしの中で」

当館のコレクションから鳥海青児(ちょうかい・せいじ/1902-1972)や麻生三郎(あそう・ さぶろう/1913-2000)等を取り上げ、家族や花など日常のものごとを題材としたスケッチや素描を紹介します。画家それぞれの素顔や日常生活が垣間見える興味深い作品です。

開催概要

会場

神奈川県立近代美術館 鎌倉別館

会期

2026年5月30日(土曜)-9月27日(日曜)

休館日

月曜(7月20日、9月21日を除く)

開催時間

午前9時30分-午後5時(入館は午後4時30分まで)

観覧料

一般700(600)円
20歳未満・学生550(450)円
65歳以上350円
高校生100円
*( )内は20名以上の団体料金です。
*中学生以下の方と障害者手帳等、ミライロIDをご提示の方(および介助者原則1名)は無料です。ミライロIDについて、通信環境等の影響によりタブレット端末等の画面で必要な情報が確認できない場合は、原本のご提示をお願いすることがあります。
*ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜:6月7日、7月5日、8月2日、9月6日)は、18歳未満のお子様連れのご家族は割引料金(65歳以上の方を除く)でご覧いただけます。また同日は会話を楽しむ日「オープン・コミュニケーション・デー」となりますので、小さなお子様連れの方も、遠慮なくご覧ください。
*その他の割引につきましてはお問い合わせください。
*最新情報と来館に際してのお願いは美術館ウェブサイト等をご確認ください。

主催

神奈川県立近代美術館

県立美術館・博物館の割引

下記美術館・博物館の有料観覧券の半券提示で、観覧料が割引になります(入館日から6か月以内、半券1枚につき1回限り有効)。
同じ施設へも適用可能です。一部の展示を除き、65歳以上の方と高校生の割引適用はありません。詳細は各施設にお問い合わせください。

  • 近代美術館 葉山  電話:046-875-2800
  • 近代美術館 鎌倉別館  電話:0467-22-5000
  • 金沢文庫  電話:045-701-9069
  • 歴史博物館  電話:045-201-0926(2026年9月まで工事のため休館)
  • 生命の星・地球博物館  電話:0465-21-1515
近隣館との相互割引

下記の施設の観覧券半券(観覧日から6か月以内)・年間パスポート(有効期限内)をお持ちの方は、当館の観覧料に割引が適用されます(1枚につき1回限り有効。65歳以上券を除く)。また、当館の有料観覧券の半券(観覧日から6か月以内)を下記で提示いただくと観覧料に割引料金が適用されます。

山室眞二(やまむろ・しんじ) 略歴

1939年横浜市生まれ、鎌倉市在住。横浜市立大学卒業後、建設省(現・国土交通省)等に勤務。学生時代に木版画を始め、1970年代に薯版画に出合って以降独学で制作を続ける。1982年、画廊たくら(藤沢市)にて薯版画での初個展を開催。また、画文集『薯版deルナールとあそぶ』(2024年)の出版や、自身が主宰するシンジュサン工房名義での造本や、装幀・挿画など幅広い活動に取り組んでいる。

作品紹介

  • 山室眞二《ツバメ》
    2025年 薯版、紙
    作家蔵
    撮影:鈴木静華

  • 山室眞二
    《志村ふくみの言葉 百葉筥》より
    2026年 薯版、糸、裂、紙(一部に志村ふくみの糸と裂を貼付け、言葉は志村の著述からの引用)
    作家蔵
    撮影:鈴木静華

  • 山室眞二《ビワとカノコガ》
    2024年 薯版、紙
    作家蔵
    撮影:鈴木静華

  • 山室眞二《クサギ》
    2019年 薯版、紙
    作家蔵
    撮影:鈴木静華

  • 山室眞二
    上段右《冴える》、上段左《夜空》、下段《夕空》
    2007年 薯版、紙
    作家蔵
    撮影:鈴木静華

  • 志村ふくみ『天青』
    造本:シンジュサン工房
    2003年
    作家蔵
    撮影:鈴木静華

  • 『薯版行人句抄Ⅱ』より
    選:山室眞二
    薯版:山室眞二
    造本:シンジュサン工房
    2001年 切手状の薯版画を紙に貼付け、印刷、紙(句:尾崎喜八)
    作家蔵
    撮影:鈴木静華

  • 『続・薯版行人句抄』より
    選:山室眞二
    薯版:山室眞二
    造本:シンジュサン工房
    2024年 薯版、紙(句:尾崎喜八)
    作家蔵
    撮影:鈴木静華

  • 『薯版 うー讃 ―川上日車の川柳』より
    私家本(発行:志村ふくみ)
    選:志村ふくみ
    薯版:山室眞二
    造本:シンジュサン工房
    2021年 薯版、紙(句:川上日車)
    作家蔵
    撮影:鈴木静華

  • 山室眞二『薯版deルナールとあそぶ』
    造本:シンジュサン工房
    2024年
    作家蔵
    撮影:鈴木静華

  • 麻生三郎《パンジー》
    1944年 油彩、板
    神奈川県立近代美術館蔵

関連イベント

ワークショップ「じゃがいも版画をつくろう」

じゃがいも版を作り、複数色刷りに挑戦します。
*要申込。詳細は美術館ウェブサイトにて5月上旬に公開します。

日時

6月24日(水曜)
午後2時-4時

講師

山室眞二

対象

どなたでも(小学生以下は保護者同伴)
定員10名

会場

鎌倉別館 カフェ

詳細はこちら

ワークショップ「じゃがいも版画をつくろう」

じゃがいも版を作り、複数色刷りに挑戦します。
*要申込。詳細は美術館ウェブサイトにて5月上旬に公開します。

日時

7月21日(火曜)
午後2時-4時

講師

山室眞二

対象

どなたでも(小学生以下は保護者同伴)
定員10名

会場

鎌倉別館 カフェ

詳細はこちら

ワークショップ「じゃがいも版画をつくろう」

じゃがいも版を作り、複数色刷りに挑戦します。
*要申込。詳細は美術館ウェブサイトにて5月上旬に公開します。

日時

9月23日(水曜・祝)
午後2時-4時

講師

山室眞二

対象

どなたでも(小学生以下は保護者同伴)
定員10名

会場

鎌倉別館 カフェ

詳細はこちら

担当学芸員によるギャラリートーク

*申込不要、無料(ただし高校生以上の方は当日の観覧券が必要です。)

日時

8月11日(火曜・祝)
午後2時-2時30分

鎌倉別館 展示室

詳細はこちら

担当学芸員によるギャラリートーク

*申込不要、無料(ただし高校生以上の方は当日の観覧券が必要です。)

日時

9月5日(土曜)
午後2時-2時30分

会場

鎌倉別館 展示室

詳細はこちら