展覧会

鎌倉別館 開催中・これからの展覧会

鎌倉別館 開催中 企画展
2026年2月21日 – 2026年5月17日

福田尚代 あわいのほとり

美術家・福田尚代(ふくだ・なおよ/1967–)は、「世界は言葉でできている」という独自の思索を、言葉と美術によって探求してきました。始めからも終わりからも同じ読みになる回文を綴る一方、言葉に関わるモノ—本や手紙、鉛筆、消しゴムなどを素材に彫刻を施します。削り、折り、切り抜き、糸で縫い、針穴を穿たれたモノたちは元々の姿を失い、やがて小さな粒子となって消えゆくかのようです。本展では、こうした存在のはかなさ―生と死の「あわい」に光をあててきた福田の創作世界を、会場の空間をとりこんだインスタレーションによって展覧します。
 
Image: 福田尚代《漂着物/ひとすくい/泉》より 2024–2026年 作家蔵 撮影:髙橋健治

鎌倉別館 予定 企画展
2026年5月30日 – 2026年9月27日

山室眞二のいも版画〈かまくら博物誌〉

併陳 コレクション 暮らしの中で

山室眞二(やまむろ・しんじ/1939–)はじゃがいもを版とする薯版画を独学で制作し深化させてきただけでなく、装幀や造本なども多数手がけています。本展ではこれまでの作品に加え、作家と交流のある志村ふくみ(しむら・ふくみ/1924–、染織家、随筆家・人間国宝)の言葉を取り上げた新作《百葉筥》も展示します。また、所蔵品の中から麻生三郎(あそう・さぶろう/1913–2000)などがそれぞれの日常から題材をとった作品も併せて紹介します。
 
Image: 山室眞二《ツバメ》2025年 作家蔵 撮影:鈴木静華

ポーランド・ポスター2
鎌倉別館 予定 コレクション展
2026年10月17日 – 2027年1月31日

ポーランド・ポスター2

銅版画家渡辺千尋旧蔵品から

ポーランド・ポスターの国際的評価を認識していた銅版画家の渡辺千尋(わたなべ・ちひろ/1944–2009)は、1989年の東欧革命直後にポーランドを訪問して以来、ポスターの収集を続けました。250点を数えるそのコレクションは遺族から寄贈され、当館がすでに所蔵していた295点と合わせて、ポーランドのポスター史を概観する上で重要なコレクションを形成しています。渡辺千尋旧蔵品から、ミェチスワフ・グロフスキ(1941–2011)やスタシス・エイドリゲヴィチウス(1949–)など、革命前後に活躍したポスター作家の作品約70点を紹介します。
 
Image: スタシス・エイドリゲヴィチウス《ヤン・ヴィルコフスキ 悲しみと喜びについてのたとえ話》1992年 当館蔵

深川遙想 伊東深水と関根正二
鎌倉別館 予定 企画展
2027年2月13日 – 2027年5月23日

深川遙想 伊東深水と関根正二

伊東深水(いとう・しんすい/1898–1972)と、関根正二(せきね・しょうじ/1899–1919)は、東京市深川区(現・東京都江東区)で育った幼なじみです。画家を志したふたりは、関根が20歳で夭折するまで、刺激を与え合いながら親しく交流しました。1910年代に描かれた伊東深水の初期作品を初公開し、国民的画家の知られざる若描きの作品に光をあてるとともに、関根正二の代表作を展示し、ふたりが互いに及ぼした影響を辿ります。
 
Image: [左]関根正二《農夫》1916年;[右]伊東深水《蓮にバッタ》1916年 ともに当館蔵