求人情報

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お知らせ

葉山館は、2025年3月31日(予定)まで改修工事を行っています。2024年12月14日から展示室外で「栗林隆 Roots」展を開催します。

展覧会

葉山館20周年記念 100年前の未来:移動するモダニズム 1920-1930 The Future 100 Years Ago: Modernists on the Move 1920-1930 2023年10月7日(土)–2024年1月28日(日) 神奈川県近代美術館 葉山 The Museum of Modern Art, Hayama

葉山館20周年記念 100年前の未来:移動するモダニズム 1920-1930
The Future 100 Years Ago: Modernists on the Move 1920-1930

企画概要

葉山館の開館20周年を記念して、当館が館名に掲げる「近代(モダン)」の文化が多様に展開した20世紀の20年代を再考します。
1917年のロシア革命と1918年終結の第1次世界大戦により国際的な移動と伝播の時代が到来し、スペイン風邪によるパンデミック後の世界で、芸術家たちは国境を越えて活動しました。中村彝と鶴田吾郎が描いたエスペランティストの詩人ヴァシリー・エロシェンコの肖像を筆頭に、夭折画家・久米民十郎、土田麦僊や前田寛治、藤田嗣治などの滞欧・滞米作品、石本喜久治らが招来したドイツ新興美術、MAVOや三科など1923年の関東大震災とその復興を挟んで都会に展開した前衛諸派、シュルレアリスムの端緒から魯迅の木版画運動まで、大正から昭和へと移る100年前の世界が夢みた新しさの諸相を紹介します。

展覧会の見どころ

1.久米民十郎 1999年以来の特集展示

1914年に渡英し詩人のエズラ・パウンドと交流、ヴォーティシズム(渦巻派)などの新潮流に触れて才能を開花させるも、再渡航直前の横浜で関東大震災に斃れた画家・久米民十郎。旧鎌倉館の「大正・昭和の美術」展(1999年)以来となる特集展示で、近年の調査研究をふまえた希少な作品・資料を紹介します。

2.日本と外国の文化往来にみる同時代性

日本人作家が1920年代に海外で制作した作品に加え、建築家・石本喜久治や評論家の仲田定之助、コレクターの宗像久敬らが招来した海外作品、そして訪日したダヴィト・ブルリューク、ヴィクトル・パリモフ、ワルワーラ・ブブノワらの作品を紹介し、文化往来の軌跡を探ります。

3.魯迅が中国で展開した近代木版画運動の最初期作品を紹介

20世紀初頭に日本で学んだ文学者の魯迅は、帰国後の1920年代に木版画の民衆性と美術的価値に着目し、欧米や日本の版画を書籍や展覧会で中国に紹介しました。上海で内山書店を経営する内山完造、その弟・内山嘉吉の協力を得て魯迅が1931年に同地で行った木版画講習会の作品ほか、1930年代への展開を示す作品・資料を展覧します。

開催概要

会場
神奈川県立近代美術館 葉山
会期
2023年10月7日(土曜)– 2024年1月28日(日曜) ※一部展示替えあり
休館日
月曜(10月9日、1月8日を除く)、12月29日 – 1月3日
開催時間
午前9時30分 – 午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料
一般1,200円
20歳未満・学生1,050円
65歳以上600円
高校生100円
*中学生以下と、障害者手帳、ミライロID、療育手帳等をご提示の方(および介助者原則1名)は無料です。*無料開館日:10月11日(水曜)、11月3日(金曜、祝日)*ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜:11月5日、12月3日、1月7日)は、18歳未満のお子様連れのご家族は割引料金(65歳以上の方を除く)でご覧いただけます。また同日は会話を楽しむ日「オープン・コミュニケーション・デー」となりますので、小さなお子様連れの方も、遠慮なくご覧ください。*その他の割引につきましてはお問い合わせください。*最新情報と来館に際してのお願いは美術館ウェブサイト等を確認してください。
主催
助成
神奈川県立近代美術館
公益信託タカシマヤ文化基金
県立美術館・博物館の割引
下記美術館・博物館の有料観覧券の半券提示で、観覧料が割引になります(入館日から6ヶ月以内、半券1枚につき1回限り有効)。
同じ施設へも適用可能です。一部の展示を除き、65歳以上の方と高校生の割引適用はありません。詳細は各施設にお問い合わせください。
•近代美術館 葉山

 電話:046-875-2800
•近代美術館 鎌倉別館

 電話:0467-22-5000
•金沢文庫

 電話:045-701-9069
•歴史博物館

 電話:045-201-0926
•生命の星・地球博物館

 電話:0465-21-1515
近隣館との相互割引
1)下記の施設の当日観覧券(招待券を除く)・年間入館券(有効期限内)をお持ちの方は、葉山館の企画展観覧料に割引が適用されます(1枚につき1回限り有効。65歳以上券を除く)。また、葉山館の企画展の有料観覧券(65歳以上券、高校生券を除く)の半券提示で、会期中の同日に限り下記の施設に割引料金でご入館いただけます。【当館のコレクション展観覧券には適用されません。】
葉山しおさい公園

 電話:046-876-1140
山口蓬春記念館

 電話:046-875-6094
 
2)下記の施設の観覧券半券(観覧日から6か月以内)・年間パスポート(有効期限内)をお持ちの方は、当館の観覧料に割引が適用されます(1枚につき1回限り有効。65歳以上券を除く)。また、当館の有料観覧券の半券(観覧日から6か月以内)を下記で提示いただくと観覧料に割引料金が適用されます。【当館のコレクション展観覧券にも適用されます。】
茅ヶ崎市美術館

 電話:0467-88-1177

作品紹介

  • 中村彝《エロシェンコ氏の像》
    1920年 油彩、カンヴァス
    東京国立近代美術館[重要文化財/12月14日まで展示]

  • エーミール・フックス《久米民十郎の肖像》
    1915年 油彩、板
    神奈川県立近代美術館

  • 久米民十郎《支那の踊り》
    1920年 油彩、カンヴァス
    永青文庫

  • 和達知男《謎》
    1922年頃 鉛筆、水彩絵具、コラージュ、紙
    神奈川県立近代美術館

  • 前田寛治《二人の労働者》
    1923年 油彩、カンヴァス
    大原美術館

  • 土田麦僊《西洋少女像》
    1923年頃 テンペラ、ボード
    京都国立近代美術館

  • 坂田一男《浴室の二人の裸婦》
    1928年 油彩、カンヴァス
    目黒区美術館

  • 古賀春江《窓外の化粧》
    1930年 油彩、カンヴァス
    神奈川県立近代美術館

  • 鄭洛耶(鄭川谷)《風景》
    1931年 木版、紙
    神奈川県立近代美術館

動画の展示について

以下の動画をループ上映しています。
v-14『関東大震災[伊奈精一版]』1923年 サイレント、35mm白黒映画 14分
v-54『復興帝都シンフオニー』製作:東京市政調査會 1929年 サイレント、35mm白黒映画 32分
すべてデジタル変換、国立映画アーカイブ蔵

関連イベント

  • 20周年記念トーク
    「近代美術館のこれまでとこれから」

    講師 :酒井忠康氏(世田谷美術館長、元・当館館長)
    聞き手:水沢勉(当館館長)

    日時 2023年10月7日(土曜)
    午後1時から2時30分まで
    場所 葉山館 講堂
    定員 60名 当日12時より整理券を配布します。
    参加 無料

  • 館長トーク

    日時 2023年11月25日(土曜)
    午後2時から3時まで
    集合場所 葉山館 エントランス
    申込 不要、参加無料。ただし高校生以上は本展の当日観覧券が必要です。
  • ギャラリートーク

    日時 2023年12月24日(日曜)
    午後2時から3時まで
    集合場所 葉山館 エントランス
    申込 不要、参加無料。ただし高校生以上は本展の当日観覧券が必要です。

  • コラージュワークショップ

    参加費無料(高校生以上は展覧会の当日観覧券が必要です)

    日時 2024年1月7日(日曜)
    午前10時30分から12時30分、午後1時30分から3時30分(午後3時受付終了)
    受付 葉山館 エントランス
    申込 お申込み不要、時間内はいつでも、どなたでも自由にご参加いただけます(小学生以下の方は、18歳以上の保護者同伴)

    ※手ぶらでご参加いただけますが、自分の好きな写真、雑誌、新聞や文字の切り抜きをお持ちいただければ、より楽しむことができます。
    ※ワークショップ開催当日は、和達知男《謎》について11:30–と14:00–の2回(各回5分程度)ギャラリートークを行います。
    詳細はこちら

  • ギャラリートーク

    日時 2024年1月21日(日曜)
    午後2時から2時30分まで
    集合場所 葉山館 エントランス
    申込 不要、参加無料。ただし高校生以上は本展の当日観覧券が必要です。

連続講演会「移動するモダニズム」

毎年ひとつのテーマをたて、一流の講師をお招きする連続講演会。2023年度は葉山館を会場に、全3回で開催します。 開館20周年を迎えた葉山館で開催中の「100年前の未来 移動するモダニズム 1920–1930」に関連し、美術界を取り巻く動向や社会状況を多様な視点から再考します。展覧会とあわせ、ぜひご参加ください。  

  • 第1回
    「関東大震災とモダニストの想像力」

    講師:ジェニファー・ワイゼンフェルド氏(Gennifer Weisenfeld/デューク大学)

    日時 2023年11月4日(土曜)
    午後2時から4時まで
    場所 葉山館 講堂
    定員 60名 当日午後1時より整理券を配布します。
    参加 無料

    *英日逐次通訳 詳細はこちら

  • 第2回
    「中国をめざすモダニストたち:近代中国における日本人美術家について」

    講師:呉 孟晋氏(くれ・もとゆき/京都大学)

    日時 2023年12月10日(日曜)
    午後2時から4時まで
    場所 葉山館 講堂
    定員 60名 当日午後1時より整理券を配布します。
    参加 無料

    詳細はこちら

  • 第3回
    「久米民十郎 移動・モダニズム・戦争」

    講師:五十殿 利治氏(おむか・としはる/筑波大学名誉教授)

    日時 2024年1月20日(土曜)
    午後2時から4時まで
    場所 葉山館 講堂
    定員 60名 当日午後1時より整理券を配布します。
    参加 無料

    詳細はこちら