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展覧会

鎌倉別館 2024年度

鎌倉別館 終了 企画展
2025年2月1日 – 2025年4月13日

岩竹理恵+片岡純也×コレクション

重力と素材のための図鑑

2013年よりユニットでの作品発表を始めた岩竹理恵+片岡純也(共に1982-)。イメージの連想によって絵画の空間性を思索する岩竹の平面作品と、身の回りや自然の現象から着想を得た片岡のキネティック作品とを、インスタレーションとして構成することを通して、身体性や時間性を喚起する新たな視覚体験を促してきました。本展は、曼荼羅、大津絵、鯰絵、茶器などの日本美術を中心に作家と学芸員が作品を選定し、当館のコレクションに新たな光をあてる企画です。対象を他のものになぞらえ、そこに実在しないものをあるように表現する「見立て」や、浮世絵の画中画などに示される絵画の「入れ子」構造など、日本美術に見られる造形的な特色と魅力を、遊び心のあるユニークな手法を通して探究します。
 
Images: [左]岩竹理恵《Bodyscape》2024年 作家蔵/[右]俵屋宗達《狗子図》江戸時代 当館蔵(木下翔逅コレクション)

鎌倉別館 終了 コレクション展
2024年11月2日 – 2025年1月19日

たいせつなものⅠ

新収蔵作品展2015~2019

当館の新収蔵作品を「たいせつなもの」と題するシリーズで紹介します。今回は2015年度から2019年度に収蔵された作品から、収蔵後未公開の油彩画、彫刻、版画など約70点を展覧します。新しくコレクションに加わった作品の多様性をお楽しみください。
 
Image: 岡本半三《トロノーエン(ブルターニュの教会)》1955年 当館蔵

鎌倉別館 終了 コレクション展
2024年8月10日 – 2024年10月20日

ゴヤ版画『気まぐれ』『戦争の惨禍』

鋭い眼差しで人間を描破し、近代画家の先駆と称されるフランシスコ・デ・ゴヤ(1746–1828)。スペインの宮廷画家として活躍するに飽き足らず、自らの創意を求めて版画に着手したのは40代後半、聴覚を失ってからのことです。本展ではゴヤの四大版画集のうち『気まぐれ』と『戦争の惨禍』を前後期に分けて全点紹介します。また、日本におけるゴヤの受容に関して、当館が開館以来開催してきたスペイン版画の展覧会を資料でたどります。
 
Image: フランシスコ・デ・ゴヤ 版画集『戦争の惨禍』1 《来たるべきものへの悲しき予感》1863年(初版)当館蔵(後期展示)

鎌倉別館 終了 企画展
2024年5月18日 – 2024年7月28日

鎌倉別館40周年記念 

てあて・まもり・のこす

神奈川県立近代美術館の保存修復

コレクションをよい状態で保存し次の世代へ伝えることは、美術館の大切な役割のひとつです。私たちは作品を守る環境を整え、ときに手当てをしながら、未来に残す最善の方法を模索しアップデートを重ねてきました。本展では「てあて」「まもり」「のこす」の3つの言葉を手がかりに、作品の修復過程や修復に使う道具、作品を守りつつ展示するための工夫など、普段は見られない美術館の取り組みを紹介します。
 
Image: 修復作業イメージ(神奈川県立近代美術館) 撮影:佐藤克秋

鎌倉別館 終了 企画展
2024年2月23日 – 2024年5月6日

小金沢健人×佐野繁次郎 ドローイング/シネマ

現代美術作家と当館所蔵作家から二人を特集し、一つの視点で読む展覧会。絵画から映像、立体まで多様な展開をみせる小金沢健人(こがねざわ・たけひと/1974– )と、独特の手描き文字と線画による装幀・挿画の仕事が油彩画と並び愛されている佐野繁次郎(さの・しげじろう/1900–1987)の仕事を紹介します。線でイメージを描き出す「ドローイング」は、カット/イラストレーションとどう異なるのか? イメージの連なりがもたらす動きの感覚とは? 美術家の手と眼が生む色・線・動きに着目し、平面表現の境界を探求します。
 
Image: 小金沢健人《ドローイング/シネマ(佐野繁次郎の素描に基づく変奏)》2023年 作家蔵